関節リウマチ(RA)患者においてインターロイキン-6受容体(IL-6R)遺伝子の一塩基多型(SNPs)により血中トシリズマブ濃度が変化するか否かを評価した。RAに対してトシリズマブを静脈内又は皮下投与された患者36名を対象とした。IL-6Rの遺伝子多型に関して、rs12083537においてA/A 27名、A/G 9名であり、rs11265618においてC/C 28名、C/T 8名であった。トシリズマブ及び可溶性IL-6Rの血中濃度をSNPs毎に2群間比較を行ったが、有意差は得られなかった。以上より、IL-6R遺伝子のSNPsは血中トシリズマブ濃度に影響しないことが示唆された。
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