ANTsは白血病やリンパ腫などの血液悪性腫瘍疾患治療におけるキードラッグであるが、AICを引き起こすことが臨床的問題となっている。しかし、現在AICの発現を高精度に予測するバイオマーカーは存在しない。本研究によって、AICの発現を高精度に予測する新規バイオマーカーが同定された場合、現行よりも早期に心機能障害の徴候を発見することが可能となり、AICを未然に防ぐことができると同時に、ANTsの減量または他剤へ変更する等の対策が可能となる。それに伴い、AIC発現を未然に回避でき、血液悪性腫瘍疾患患者のQOL向上に貢献できることが期待される。
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