細胞の酸化ストレス応答は、KEAP1-NRF2経路により一元的に制御されている。これまで、細胞はKEAP1が酸化修飾されることで酸化ストレスを感知し、転写因子NRF2を活性化し、一連の抗酸化タンパク質の発現を誘導することが知られていた。今回、ストレスに応じて液―液相分離で生じるp62 bodyがULK1によりリン酸化されると、KEAP1をp62 body内に封じ込め、KEAP1の酸化修飾がなくともNRF2を活性化する新しい仕組みを明らかにし、この経路をレドックス非依存性ストレス応答と名付けた。申請者は主に細胞生物学的解析を担当した。
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