本研究では、等温増幅(42℃)かつ短時間(20分)の反応系であるRT-RPA法を利用し、血液の指標となるHemoglobin beta (HBB) mRNAを迅速・簡便に検出する方法を開発した。本法により、100 fg相当の白血球RNAあるいは1 nL相当の血液からHBBを検出することが可能であった。また、簡易的なRNA抽出法を組み合わせたダイレクトRT-RPA法により、30分程度でHBBの有無が判定可能となった。これらの結果から、RT-RPA法が血液のスクリーニング検査として有効であることが示唆された。
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