本研究では,マスク着用によるストレス上昇の要因について,二酸化炭素濃度,吸気抵抗及び皮膚表面温度の影響を見るために新たな実験を行った. 今回行った健康な成人の実験では、吸気抵抗が大きくなると顔面の皮膚表面温度が上昇しやすくなり,ストレス指数の変動も大きくなる傾向があることがわかった.今回の実験は、秋から冬にかけて肌寒い時期に実験を行ったが、夏場の暑い時期には皮膚表面温度が上昇しやすくなるとが考えられ,二酸化炭素濃度が低い室内であってもストレス指数の変動が大きくなると考えられる。今後さらに詳細な調査を行って行きたい.
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