白血病は、腫瘍形成・免疫不全・正常血液の欠如の3つから生命維持を困難にさせる。同じ疾患・診断名の患者に対して、治療のアウトカムが同等とならないことが多く、それを克服するために白血病の更なる学術的理解とその成果から開発される革新的治療法が必要とされる。本研究では、複雑な遺伝子変異からなる難治性白血病の分子基盤を明らかにするとともに、新たなCAR-T療法を構築し、創薬へとつなげていくことを目指す。具体的には、応募者がこれまでの積み重ねてきた研究から、①見いだした鍵分子(NRAS、FLT3、BCL2、MCL1、BIRCなど)の阻害、②独自改変T細胞(CXCR4-CAR-T)による攻撃、③見いだしつつある脂質代謝物の介入による腫瘍栄養阻害、の3つの柱を完遂する。
|