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2022 年度 実施状況報告書

韓国キリスト教の日本布教および日本への定着過程に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K00075
研究機関大阪公立大学

研究代表者

中西 尋子  大阪公立大学, 大学院文学研究科, 都市文化研究センター研究員 (80881177)

研究分担者 李 相勲  関西学院大学, 経済学部, 講師 (00878423)
荻 翔一  東海大学, 文学部, 日本学術振興会特別研究員 (00894552)
櫻井 義秀  北海道大学, 文学研究院, 教授 (50196135)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード在日大韓基督教会
研究実績の概要

2022年は本科研の初年度であり、6月18日に科研の進め方、各自が本科研で行う予定の研究などについて話し合うため研究会を行った。それに先立つ5月27日には科研応募申請時の研究計画書で言及した在日大韓基督教会史研究会(以下、KCCJ史研究会)において「科研『韓国キリスト教の日本布教および日本への定着過程に関する研究』について」を研究代表者の中西が発表し、KCCJ史研究会のメンバーに本科研について説明、話し合いを行い、協力を依頼した。
93の教会・伝道所を対象に実施を予定する質問紙調査については5/27のKCCJ史研究会において現在、在日大韓基督教会社会委員長の牧師に相談し、総会に諮るよう手続き上の助言があり、その際は協力するとの了承を得た。調査票の質問項目については作成、検討中である。総会の牧師は日本で生まれ育った在日韓国人よりも韓国本国から来日したニューカマーが大部分のため必ずしも日本語に堪能というわけではない。そのため翻訳した調査票も準備する必要があるが、翻訳担当者についても見通しがついている。
2023年3月20日には研究分担者と在日大韓基督教会総会事務局を訪問し、2021年11月13日に大阪教会で開催された定期総会の報告書『第56回 定期総会 報告書』を入手した。
在日大韓基督教会の歴史を知る関係者への聞き取り調査は対象者の多くが高齢のため、コロナ禍では積極的に進められたとはいえない状況である。対象者の絞り込みを研究分担者やKCCJ史研究会のメンバーに相談、検討中である。
新型コロナウイルス感染症が5月8日から5類に移行されるため、2023年度は本科研の調査をより積極的に進めていく予定である。研究代表者・研究分担者の各自研究実績は下記の研究実績のとおりである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍が収束したとはいえない状況で開始した科研であり、聞き取り調査や調査のための出張がやや控えられたため。

今後の研究の推進方策

在日大韓基督教会の93教会・伝道所を対象にした質問紙調査の実施、在日大韓基督教会の歴史を知る関係者に聞き取り調査を行う。

次年度使用額が生じた理由

2022年度はコロナ禍がまだ収束したとはいえない状況であり、調査のための出張が積極的には行いにくかったため。

  • 研究成果

    (18件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (13件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 「在日コリアンと宗教」研究の成果と課題2023

    • 著者名/発表者名
      荻翔一
    • 雑誌名

      『アジア諸国の持続可能性』

      巻: 1 ページ: 14-28

  • [雑誌論文] 在日大韓基督教会における「子ども食堂」の取り組み2023

    • 著者名/発表者名
      中西尋子
    • 雑誌名

      研究代表者 宮本要太郎「宗教者の寄り添い支援とそれに関わる研究者及び研究の公共性に関する研究」(研究課題番号19K00094)令和元年度-令和4年度 科学研究費補助金 基盤研究(C)研究成果報告書

      巻: 科研報告書 ページ: 1-18

  • [学会発表] 在日コリアンのキリスト教信仰の持続と変容―世代交代とニューカマーの到来に注目して―2023

    • 著者名/発表者名
      荻翔一
    • 学会等名
      真宗総合研究所東京分室PD研究員研究報告会
  • [学会発表] 戦前京都における朝鮮人教会に関する一考察2023

    • 著者名/発表者名
      李相勲
    • 学会等名
      キリスト教史学会西日本部会
  • [学会発表] 日韓関係の歴史と統一教会の日本宣教2023

    • 著者名/発表者名
      中西尋子
    • 学会等名
      在日大韓基督教史研究会
  • [学会発表] 女性を絡め取る統一教会の教えと実践2023

    • 著者名/発表者名
      中西尋子
    • 学会等名
      Workshop on Issues of Religion and Politics Since the Abe Assassination(Edwin O. Reischauer Institute of Japanese Studies(Harvard University,オンライン)
  • [学会発表] 趣旨説明、在日コリアンと宗教をめぐる研究動向の整理2022

    • 著者名/発表者名
      荻翔一
    • 学会等名
      真宗総合研究所東京分室 公開シンポジウム 「宗教と多文化共生―「在日コリアンの宗教」の現在―」
  • [学会発表] 「在日コリアンと宗教」研究の成果と課題(動画)2022

    • 著者名/発表者名
      荻翔一
    • 学会等名
      東洋大学アジア文化研究所 ACRI for SDGs
  • [学会発表] 移民と宗教の視点から2022

    • 著者名/発表者名
      荻翔一
    • 学会等名
      第5回「メディア宗教」公開研究会 山口瑞穂著『近現代日本とエホバの証人』書評会(オンライン)
  • [学会発表] 在日コリアン青年のキリスト教信仰とエスニシティ2022

    • 著者名/発表者名
      荻翔一
    • 学会等名
      日本宗教学会第81回学術大会(愛知学院大学、オンライン)
  • [学会発表] 「民族の教会」をこえて-在日大韓基督教会における子ども食堂-2022

    • 著者名/発表者名
      中西尋子
    • 学会等名
      日本宗教学会第81回学術大会(愛知学院大学、オンライン)
  • [学会発表] 科研「韓国キリスト教の日本布教および日本への定着過程に関する研究」について2022

    • 著者名/発表者名
      中西尋子
    • 学会等名
      在日大韓基督教史研究会
  • [学会発表] 民族の教会としての教会形成- 在日大韓基督教会機関誌『福音新聞』の記事をもとに-2022

    • 著者名/発表者名
      中西尋子
    • 学会等名
      朝鮮史研究会関西部会
  • [学会発表] 韓国系のプロテスタント教会における子ども食堂の活動2022

    • 著者名/発表者名
      中西尋子
    • 学会等名
      大谷大学真宗総合研究所東京分室 公開シンポジウム「宗教と多文化共生―『在日コリアンの宗教』の現在―」
  • [学会発表] The second suppression of Omoto-kyo and its members’ belief and experience in 1935-452022

    • 著者名/発表者名
      Yoshihide SAKURAI
    • 学会等名
      4 th Annual Meeting of East Asian Society for the Scientific Study of Religion, Online Meeting(National Taiwan University
  • [図書] 『東アジア宗教のかたち-比較宗教社会学への招待』2022

    • 著者名/発表者名
      櫻井義秀
    • 総ページ数
      340
    • 出版者
      法蔵館
  • [図書] 『現代社会を宗教文化で読み解く-比較と歴史からの接近』2022

    • 著者名/発表者名
      櫻井義秀・平藤喜久子編
    • 総ページ数
      292
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
  • [図書] 『ウェルビーイングの社会学』2022

    • 著者名/発表者名
      櫻井義秀編
    • 総ページ数
      320
    • 出版者
      北海道大学出版会

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公開日: 2023-12-25  

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