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2023 年度 実施状況報告書

韓国キリスト教の日本布教および日本への定着過程に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K00075
研究機関大阪公立大学

研究代表者

中西 尋子  大阪公立大学, 大学院文学研究科, 都市文化研究センター研究員 (80881177)

研究分担者 李 相勲  関西学院大学, 経済学部, 講師 (00878423)
荻 翔一  大谷大学, 真宗総合研究所, 研究員 (00894552)
櫻井 義秀  北海道大学, 文学研究院, 教授 (50196135)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード在日大韓基督教会
研究実績の概要

2023年度は科研の2年目だった。在日大韓基督教会は日本の伝統仏教教団が行っているような教勢調査をこれまでまったく実施していないことから本科研で実施を計画した。しかし全教会・伝道所を対象にしたアンケート調査は実際のところ実施が難しいのではないかという考えから昨年度は準備をためらったが、やはり当初の計画通り実施することにした。そのための調査票の検討、作成のための研究会を大阪にて8月17日(対面)、2024年1月30日(対面)、3月14日(オンライン)で実施した。質問紙(案)および「アンケート調査へのご協力のお願い」(案)を作成し、在日大韓基督教会総会の4月8日の常任委員会で諮っていただいた。アンケート調査実施にあたり総会側からも一筆必要であれば準備するとの言葉を総幹事からいただいた。
在日大韓基督教会全体の概要を把握する資料を得るため、10月16日に総会事務局(東京・早稲田)に研究分担者と訪問し、2023年度の各教会の信徒総会資料および教勢調査票をすべてコピーした(無牧の教会・伝道所があるため総会事務局に提出分の74冊、教勢調査は78票)。後日すべてをPDFにして研究代表者・研究分担者で共有した。
在日大韓基督教会関係者への聞き取り調査は、総会長(2003~2005年)をはじめ総会において長く役職を務めた博多教会の名誉牧師に8月28日、研究分担者とともにKCC(在日韓国基督教会館)名誉館長のご協力を得て行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究代表者が授業その他に時間を取られたため。

今後の研究の推進方策

調査票をほぼ完成させ、プリテスト(現時点では牧師1名にのみ実施)を追加で行い、調査票を完成させる。韓国語訳の調査票も作成し、日本語版・韓国語版の調査票を教会・伝道所に郵送する。回収率を上げるため調査票はメールで送信するワードファイル版も作成し、各教会・伝道所に送信する。回収後は回答のデータチェック、データ入力を行う。
信徒総会の資料については、総会のおよその全体像を把握するため、分析を進めていく。
関係者への聞き取り調査は、今年度は積極的に進めていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

予定していたよりも頻繁に出張をしたため。

  • 研究成果

    (15件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 「(公開シンポジウム)「宗教と多文化共生―『在日コリアンの宗教』の現在―」開催報告」2024

    • 著者名/発表者名
      荻翔一,中西尋子,宮下良子,吉田全宏,谷富夫
    • 雑誌名

      『真宗総合研究所研究紀要』

      巻: 41 ページ: 75-123

  • [雑誌論文] [関東大震災朝鮮人虐殺に関する日本キリスト教界の歴史記述に対する考察]2024

    • 著者名/発表者名
      李相勲
    • 雑誌名

      『韓国キリスト教と歴史』

      巻: 60 ページ: 5-43

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「韓国から日本に渡り、在日の祖先を祀る―在日コリアン社会で生きる韓国人女性たちの声―」2023

    • 著者名/発表者名
      荻翔一
    • 雑誌名

      『アンジャリ』

      巻: 43 ページ: 18-19

  • [雑誌論文] 「日本を『カルト天国』にしないために」2023

    • 著者名/発表者名
      櫻井義秀
    • 雑誌名

      『中央公論』

      巻: 5 ページ: 132-139

  • [雑誌論文] 「統一教会-宗教リテラシーと歴史認識の貧困がもたらしたもの」2023

    • 著者名/発表者名
      櫻井義秀
    • 雑誌名

      『世界』

      巻: 972 ページ: 105-109

  • [雑誌論文] 「統一教会問題の解決とは何か-『解散命令』請求の限界」2023

    • 著者名/発表者名
      櫻井義秀
    • 雑誌名

      『世界』

      巻: 976 ページ: 81-86

  • [雑誌論文] 「在日大韓基督教会における『子ども食堂』の取り組み」2023

    • 著者名/発表者名
      中西尋子
    • 雑誌名

      研究代表者宮本要太郎『令和元年度~令和4年度 科学研究費補助金 基盤研究(C)(課題番号19K00094)』関西大学

      巻: なし ページ: 1-18

  • [学会発表] 「在日二世のキリスト者の信仰生活と民族教会に対する意識」2023

    • 著者名/発表者名
      荻翔一
    • 学会等名
      日本宗教学会第82回学術大会
  • [学会発表] 「日本キリスト教界の関東大震災歴史記述についての立場考察」(韓国語)2023

    • 著者名/発表者名
      李相勲
    • 学会等名
      韓国キリスト教歴史学会2023年定期学術シンポジウム
  • [学会発表] [統一教会における養子縁組]2023

    • 著者名/発表者名
      中西尋子
    • 学会等名
      日本宗教学会第82回学術大会
  • [学会発表] 「『信教の自由』と統一教会の活動」2023

    • 著者名/発表者名
      中西尋子
    • 学会等名
      宗教倫理学会2023 年度夏季一泊研修会「宗教の『自由』を再考する-現代日本を中心に」
  • [図書] 『統一教会-性・カネ・恨(ハン)から実像に迫る』2023

    • 著者名/発表者名
      櫻井義秀
    • 総ページ数
      339
    • 出版者
      中央公論新社
  • [図書] 『信仰かマインド・コントロールか-カルト論の構図』2023

    • 著者名/発表者名
      櫻井義秀
    • 総ページ数
      384
    • 出版者
      法藏館
  • [図書] 『創価学会-政治宗教の成長と隘路』2023

    • 著者名/発表者名
      櫻井義秀・猪瀬優理編
    • 総ページ数
      336
    • 出版者
      法藏館
  • [図書] 『これだけは知っておきたい 統一教会問題』2023

    • 著者名/発表者名
      島薗進・佐々充昭・川瀬貴也・永岡崇・中西尋子・藤本拓也・山口広・正木伸城
    • 総ページ数
      320
    • 出版者
      東洋経済新報社

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公開日: 2024-12-25  

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