研究課題/領域番号 |
22K00078
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研究機関 | 麗澤大学 |
研究代表者 |
堀内 一史 麗澤大学, 国際学部, 特任教授 (60306404)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | キリスト教福音派 / 人種 / 多様性 / 多人種(民族)会衆化運動 |
研究実績の概要 |
2年目の2023年度は、Curtiss DeYoung牧師(ミネソタ教会協議会共同経営最高責任者、Park Avenue United Methodist Church教会員)をミネアポリスに訪ね、同協会所属の多人種会衆化運動を行っている教会を推薦してもらい、聖職者との人的信頼関係の構築と指導者の面接調査を行った。多人種会衆化運動とは、教会の会衆を構成する教会員について、多数派を占める白人または黒人などの単一人種の構成率を八割以下に抑え、少数派複数人種の構成率を二割以上に伸ばす試みをいうが、今回の調査では、リベラル派教会と福音派教会を訪問した。 ①Park Avenue United Methodist Churchは、ミネアポリス南部では最も歴史ある教会で、リベラル派の教会。DeYoung牧師と面接調査を行った。会衆は中型の規模を誇る。主任牧師のグレッグ・テイラーは白人である。 New City Churchは、設立後間もない若い教会で、リベラル派であり、多人種のみならず、LGBTQの信徒を有する僅少な存在である。この教会では、日曜日の礼拝式に出席し、共同主席牧師を務める日系アメリカ人の女性ダナ・ニューハウザー牧師と面接調査を行った。彼女は人種的多様性を代表するケースである。もう一人の共同主席牧師は、中国系アメリカ人でゲイの男性であり、性的多様性を代表するケースとなる。 Sanctuary Covenant Churchは、商業施設の多い地域する都市型の教会で、訪問した教会では唯一の福音派の多人種会衆教会である。この教会の主任牧師は、Edrin Williams牧師であり、人種的には黒人である。 こうした多様な教会のデータが収集できたことはキリスト教プロテスタント内での多人種会衆化運動を理解するためには極めて貴重な情報である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
教会員との面接調査やアンケートの実施を3年目に計画しているが、研究目的に照らすと、多人種会衆化を行う意志のない白人教会または黒人教会の調査については、今回の研究計画では、経費面でも時間面でも実施は困難である。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、多人種会衆化に意味を見いださない教会の調査は別の機会に譲るとして、まずは、会衆に対する面接調査とアンケート調査を行う予定であるが、アンケート調査の実施を依頼しても調査が進捗していないため、面接調査の分析に努めたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
ニューヨークタイムズとSounournersのオンライン講読料の9月分以降の請求を失念したために生じた者と考えられる。最終年度は、こうした請求漏れのないよう努力する所存である。
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