研究課題/領域番号 |
22K00083
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研究機関 | 国際ファッション専門職大学 |
研究代表者 |
河西 瑛里子 国際ファッション専門職大学, 国際ファッション学部, 講師 (80705278)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 心霊主義 / 霊媒 / オルタナティヴ宗教 / スピリチュアリティ / イングランド |
研究実績の概要 |
2022年度は、学会における情報収集、オンラインでの調査、イギリスでの現地調査を実施した。6月にカナダで開かれた学会で、心霊主義に関する調査をしている研究者から、具体的なアドバイスを受けた。7月に霊媒師のオンライン講座を受講し、概要の把握に努めた。8月に現代の状況についての文献を読んだうえで、9月に渡英した。 イングランドでは、まず、霊媒師養成機関に併設されている博物館の担当者から、歴史的な状況をふまえた今日の心霊主義の状況について、基礎的な情報をいただいた。滞在中、受講者の方たちと交流することもできた。そのあと、ロンドン、ブリストル、グラストンベリー(サマーセット州)、エクスマス(デボン州)の4か所で、心霊主義教会を訪れたり、霊媒師たちにインタビューをしたりして、現在の状況の把握に努めた。その結果、心霊主義教会には、ある団体に属しているところと独立した教会があること、教会という枠組みから離れて、個々人で活動している人もいることがわかった。また、新型コロナウイルスによる外出制限のため、オンラインで交霊会を中継するようになった結果、制限が緩和されて以降も、教会に戻らない人が増えていることも知った。ただし、これが一時的な状況なのか、今後も続くのかは、現段階では判断できない。 心霊主義という枠組みの中ではないが、霊媒のような行為に携わっている人々や関わったことがある人々とも広く交流し、現代のイギリスにおける心霊主義、霊媒、およびそのような行為がどのように捉えられ、位置付けられているかについて、理解を深めることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度に実施した予備調査では、現在でもイングランドでは心霊主義が広く知られる形で実践されている様子が確認できた。また、次回以降の調査地を具体的に絞ることができた。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、6月の学会で2022年度の現地調査の成果を発表し、今後につながるアドバイスをいただきたいと考えている。また夏期、可能であれば春季にも渡英し、本研究課題について、より精緻な現地調査を実施したい。具体的には、特定の教会に継続的に通い、メンバーたちと交流を深める中で調査を実施したい。また、心霊主義という枠組みにとらわれない恒例のあり方についても知見を深めていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
2023年度から申請者は所属機関を移動することになった。その手続きや移動作業のため、2-3月に計画していた現地調査を中止した。2023年度以降は、これまでより調査に専念できる環境にあるため、2023年度に長めの渡航を2回、計画している。
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