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2023 年度 実施状況報告書

アメリカのキリスト教各派における気候変動理解の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K00086
研究機関同志社大学

研究代表者

木谷 佳楠  同志社大学, 神学部, 准教授 (70707166)

研究分担者 関谷 直人  同志社大学, 神学部, 教授 (80288597)
森田 喜基  同志社大学, キリスト教文化センター, 准教授 (60794063)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードアメリカ / キリスト教 / 気候変動 / 文化戦争 / 福音派 / 環境問題 / 神学
研究実績の概要

研究2年目の2023年度は、初年度に得られた研究成果をまとめ、7月にはEast Asian Society for the Scientific Study of Religionで"Japanese Views of Nature in Transition: Toward a Dialogue between Judeo-Christian Values and Indigenous Spirituality in Japan"と題して研究発表を行なった。8月には同志社大学人文科学研究所第3部門研究会で「アメリカ合同教会と気候正義―気候変動政策に対する合意形成のプロセスとその神学的論拠―」と題して発表を行なった。また、10月には韓国の韓神大学で開催された2023 Minjung Theology Consultationにて"Climate Change and the Minjung: A Theological and Ethical Reflection"と題して発表を行なった。
上記の発表をベースに、2023年度には1本の依頼論文と、2本の査読付き論文を執筆した。その内、出版済みのものは、『キリスト教社会問題研究』第72号(2024年1月)に掲載された論文「アメリカ合同教会と気候正義 : 気候変動政策に対する合意形成のプロセスとその神学的論拠」(35-72頁)である。本論文において、アメリカの教会の中でもリベラルの代表とも言うべきUnited Church of Christの気候変動政策や、その思想の源となっている神学的論拠を明らかにすることができた。その他の2本については2024年度に掲載予定であり、目下校正を行なっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究2年目の本年度は、バランス良く前年度で得られた研究成果を、3回の口頭発表と3本の論文執筆で適切にアウトプットすることができた。また、本年度末の3月には質的調査が想定以上に進んだため、3年目の次年度に予定していた計画を先んじて遂行することができた。その一方で、本年度は予算の関係で大規模な量的調査を実施することは難しかったため、準備のみ本年度に済ませ、3年目に実施する計画変更を行なった。そのため、進捗状況は「おおむね順調に発展している」と認識している。

今後の研究の推進方策

本研究における調査分析項目は、気候変動についてキリスト教各派が発表した宣言文などの公文書、アンケート調査、インタビュー、という3点である。初年度に基礎的な研究は完了しており、その成果発表も2年目に実施できたため、3年目となる2024年度は2年目に達成できなかったアンケート調査と、残りのインタビューを実施する予定である。調査と並行して論文執筆も進める予定であり、本年度は日本語1本と英語1本の論文を執筆予定である。

次年度使用額が生じた理由

円安の影響で、アメリカで実施予定であった調査費用が高騰してしまったため、今年度にまとめて支出するように研究計画を変更したため、次年度使用額が生じてしまった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件)

  • [雑誌論文] アメリカ合同教会と気候正義 : 気候変動政策に対する合意形成のプロセスとその神学的論拠2024

    • 著者名/発表者名
      木谷 佳楠
    • 雑誌名

      キリスト教社会問題研究

      巻: 72 ページ: 35~72

    • DOI

      10.14988/0002000363

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Japanese Views of Nature in Transition: Toward a Dialogue between Judeo-Christian Values and Indigenous Spirituality in Japan2023

    • 著者名/発表者名
      Kanan Kitani
    • 学会等名
      East Asian Society for the Scientific Study of Religion
    • 国際学会
  • [学会発表] アメリカ合同教会と気候正義―気候変動政策に対する合意形成のプロセスとその神学的論拠―2023

    • 著者名/発表者名
      木谷佳楠
    • 学会等名
      同志社大学人文科学研究所第3部門研究会
  • [学会発表] Climate Change and the Minjung: A Theological and Ethical Reflection2023

    • 著者名/発表者名
      Kanan Kitani
    • 学会等名
      2023 Minjung Theology Consultation
    • 国際学会

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公開日: 2024-12-25  

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