研究実績の概要 |
本研究は、研究代表者が2018年度~2022年度までに遂行した科研費研究「植民地朝鮮における日本人宗教者に関する基礎的調査研究」(課題番号18K00090)の後続研究として、2022年度は本研究1年目として重なっている。従って、本年度はその継続として、DBHP「植民地朝鮮の日本人宗教者」(www.jrpkc.org)の充実に尽力した。 特に本年度の重要な実績としては、朝鮮総督府宗教関係文書(韓国国家記録院所蔵)の翻刻作業とその公開があげられる。『寺院創立願財産管理住持就職願ニ関スル件』(1925年、管理番号CJA0004768、2022年8月翻刻公開完了)、『布教所ニ関スル綴』『布教所ニ関する書類』(1907~1910年、管理番号CJA0004732、2022年12月翻刻公開完了)、『布教者ニ関スル綴』(1907年、管理番号CJA0004733、2023年1月翻刻公開完了)の4冊を翻刻公開完了した。 DBHP「植民地朝鮮の日本人宗教者」は、専門研究者のみならず、一般の方からも関心が高く、2022年4月~2023年3月末までは、3,242名(前年度比26%増加)が4,052回(前年度比10%増加)のアクセスを達成した。主なアクセス地域としては、日本が3,467回として最も多く、韓国421回、米国67回、台湾41回、香港16回で、国際的にも注目されていることがわかる。公開を開始した2020年9月から2023年5月12日現在までの集計は、7,769名、11,030回アクセスで、主な地域は、日本9,334回、韓国1,154回、米国185回、台湾87回、香港32回となったいる。
|