研究課題/領域番号 |
22K00102
|
研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
Neuman Florian 香川大学, 大学教育基盤センター, 准教授 (80403773)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
キーワード | 戦前日本の右翼思想 / 戦前日本の歴史学 |
研究実績の概要 |
研究課題は大正、昭和初期日本の保守派と右翼の政治、国家、ユートピア論であり、4人の代表者(里見岸雄、大川周明、平泉澄、鹿子木員信)の思想を対象とする。それぞれの思想家についてまずドイツ語の論文を執筆し、次に英語に翻訳するのは研究計画である。そのために2014年から2019年までに、里見についてドイツ語の論文一本、大川についてドイツ語の論文二本、平泉についてドイツ語の論文三本を執筆した。2020年以来の研究は、平泉に関する三つのドイツ語論文を基礎とし、新しい研究を加え、まとまった英語の本を執筆することである。その平泉ついての本は元々2022年の夏に出版する予定であったが、たくさん資料を検討した過程で研究のボリュームがますます増加し、結局二つの平泉について英語の本を公開することにした。第一の本『The ‘Spirit’ of Self-Sacrifice: Hiraizumi Kiyoshi (1894-1984) and the Perception of History in Imperial Japan, PART ONE: Up to the Eve of Pearl Harbor』(ISBN 978-4-9913099-0-8)の原稿の編集・英語チェック・レイアウトなどが完成し、現在『IngramSpark』の私的出版会社によって公開途中である。(販売開始は5月下旬ごろ予定である。)第二の本『The ‘Spirit’ of Self-Sacrifice: Hiraizumi Kiyoshi (1894-1984) and the Perception of History in Imperial Japan, PART TWO: From the Pacific War to the Yasukuni Shrine』は2024年に出版する予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究計画が遅れている理由が二つある。(1)平泉澄が書いた書物や論文と彼に関する資料を検討する過程によって、研究書のボリュームとが二倍に増加し、結局に二つの平泉についての本『PART ONE(1895-1941)』と『PART TWO(1841-1984)』を公開することにした。『PART ONE』がすで完成し、『PART TWO』が来年の春までに公開する予定である。 (2)2022年6月に自分の父親が死亡したので、夏休みの間に葬儀などのため帰国し、研究が一時に停止した。
|
今後の研究の推進方策 |
自分の研究結果で、歴史家の平泉澄はいかに昭和日本(戦前、戦時、戦後)の右翼思想、保守思想の中心的な人物であったことが明確になり、研究書の範囲が二倍に拡大し、二つの本に分けることにした。2023の計画は『The ‘Spirit’ of Self-Sacrifice: Hiraizumi Kiyoshi (1895-1984) and the Perception of History in Imperial Japan, PART TWO: From the Pacific War to the Yasukuni Shrine』の完成である。2024から大川周明についての英語の本を執筆する予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
2023年3月に、英語文章修正のためScanlon様に謝礼金10万円+税金を払ったので、6799円が残っている結果になった。その6799円を今回、物品(本)に使用するつもりである。
|