研究課題/領域番号 |
22K00313
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
疋田 雅昭 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (70469477)
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研究分担者 |
加藤 邦彦 駒澤大学, 文学部, 准教授 (30350383)
宮崎 真素美 愛知県立大学, 日本文化学部, 教授 (50249281)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 現代詩 / 思潮社 / 現代詩手帖 / 1960年代 |
研究実績の概要 |
初年度は前研究三年間の総括を4月にZOOMの公開研究会として実施し、疋田の担当する「ユリイカ」、加藤の担当する「現代詩」、宮崎の担当する「詩学」についての研究成果を確認し1950年代の詩壇の諸相を明らかにした。それまでの研究を受け、12月に本研究の対象とする「現代詩手帖」成立までの過程として、「文章倶楽部」や思潮社の成立期における情報を整理し、三人のそれぞれの立場から「現代詩手帖」創刊号に至るまでの問題点を整理する公開研究会を実施している。 疋田の研究成果は、以下の2つの研究発表。戦後詩雑誌研究会 第6回(2023年3月28日)における「「現代詩手帖」創刊前夜から見えるもの」、戦後詩雑誌研究会 第5回(2022年9月24日)における「第一期「ユリイカ」のあゆみ」。 加藤邦彦の研究成果は、「「現代詩」10年の歩み――これまでの研究を振り返る」と「「文章倶楽部」から「文章クラブ」「世代」、そして「現代詩手帖」へ」の日本の研究発表(発表学会は疋田と同じ)。雑誌論文として「「現代詩」の終焉――一九六二―六四年の現代詩の会の動向を中心に 付・「現代詩」関連年表」『駒澤國文』第60号、pp.33-60、2023年2月。「「現代詩」と関根弘――一九六〇―六二年の雑誌の動向と安保闘争の関わりを中心に――」『京都語文』第30号、pp.119-135、2022年11月。 宮崎真須実の研究成果は、「詩誌『詩学』の二〇年――昭和二二年~三九年」「詩人一〇〇〇〇人時代の詩と詩論―『現代詩手帖』前夜」が学会発表。論文として、「「歌う詩」と「考える詩」―詩劇をめぐる声―」『日本文学』 71(10) 37-46 2022年10月「詩誌『詩学』の世界(3)― 60年代のはじまり」『愛知県立大学説林』 (71) 1-21 2023年3月がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでの研究会の成果を確認の上、本研究会で必要な雑誌「現代詩手帖」と「文章倶楽部」を全て入手し、研究会メンバーで共有(思潮社に了解をとっている)し、研究体制はほぼ整ったと言える。そして、前身雑誌にあたる「文章倶楽部」の研究を通じて、思潮社の設立時の諸問題を整理し、今後の研究の基本的な方針が見えて来た。
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今後の研究の推進方策 |
三人は該当する時期の「現代詩手帖」を読み進めながら、各自の関心から研究を進め、その成果を年三回ほどの公開研究会で報告する。また、これまで三人が分担で担当してきた雑誌「ユリイカ」(疋田)、「現代詩」(加藤)、「詩学」(宮崎)についても、分析を進めながら、三人の関心が思潮社を中心に絡んでゆくことを目標にしている。 そして、三年目にむけ、それぞれの1960年代の時代様相に関する関心(主たるテーマ)の発見に繋げてゆきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた研究会がZOOM開催となったため、名古屋までの二人分の宿泊費、交通費が発生しなかったことがある。その分、今年度は1つ多く公開研究会を開催し、その分の交通費等が発生するので、そこで使用される予定である。
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