研究課題/領域番号 |
22K00418
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
塚田 幸光 関西学院大学, 法学部, 教授 (40513908)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | ニューディール / クロスメディア / ドキュメンタリー / 文化生成 / アメリカ / 映画 / モダニズム |
研究実績の概要 |
本年度の研究成果は、寄稿した二編の論文に集約される。ウィリアム・フォークナー協会の学会誌に寄稿した論文「黒い太陽-ストライカー、シャーン、ニューディールFSA写真プロジェクト」は、2024年前半に三修社『フォークナー』に掲載される。また、文学環境学会の記念論集に寄稿した論文「空飛ぶサカナ-『ダーウィンの悪夢』とイメージの転移-」は、2024年後半、『環境と文学の彼方に』として彩流社から出版される。 個人研究発表は、二度行った。アジア系アメリカ文学会第148回例会ミニシンポジウム「映像作品の中のトランスボーダーネスー21世紀初頭のアジア系(アメリカ)映画を中心に」(2023年6月)では、「フラジャイル・アメリカークロエ・ジャオ『ノマドランド』とナルシスティック・ランドスケープー」というタイトルで、映画『ノマドランド』と脆弱なアメリカについて論じた。日本ウィリアム・フォークナー協会全国大会シンポジウム「ノンフィクショナル・サウス」(2023年9月)では、「黒い太陽―ロイ・ストライカー、FSA、ニューディール文化生成―」というタイトルで、ニューディールのFSA写真プロジェクトにおける「黒い」身体について論じた。 さらに近刊として、単著『シネマティック・ボディ』の出版を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
今年度は、単著『シネマティック・ボディ』(臨川書房)と共著『環境と文学の彼方に』(彩流社)ほか、多くの著書が出版予定である。また、現在執筆中の1930年代文化論の単著『ニューディール・アメリカ』に関しても、その大半が完成している。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、アメリカ映画の男性表象論の単著『シネマティック・ボディ』(臨川書店)と1930年代文化論の単著『ニューディール・アメリカ』の出版に集中する。また、国際学会での報告(スペイン、ソウル)もあるので、スケジュール管理を行い、成果を確実に示す。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度、キューバ(ハバナ)のヘミングウェイ博物館でのリサーチをキャンセルした。キューバに一度でも足を踏み入れると、米国への入国が制限されることが判明したためである(ESTAが無効となるため、その後の米国でのリサーチに支障が出てしまう)。そのため、昨年度に使用予定だったキューバ予算を本年に繰り越した。本年は、国際学会(スペインとソウル)で研究報告を行う。その渡航費と宿泊費として、繰り越した予算を使用する予定である。
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