研究課題/領域番号 |
22K00447
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
村上 祐二 京都大学, 文学研究科, 教授 (50636511)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | プルースト / ゲルマントのほう / 批評校訂版 / ドレフュス事件 / エッサイの木 / 反ユダヤ主義 / ユダヤ人 / 社会的上昇 |
研究実績の概要 |
前年度に校訂を完了したマルセル・プルースト『失われた時を求めて』(1913-1927年刊行)の第三篇『ゲルマントのほう』第一部および第二部(1920-1921年刊行)の注の執筆を行い、これを完了した。 また新批評校訂版巻末に付録資料として収録する未刊行草稿資料の転写・注釈を行うとともに、文献目録と場面要約を執筆、さらに全体の概要をまとめた序文を執筆した。こうして完成した新批評校訂第1稿をフランスの出版社Le Livre de Poche に提出し、担当編集者とともに仕上げの作業を開始した。この一連の成果の最重要部分を、2023年12月16日に京都大学で行われた関西プルースト研究会で口頭発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初の計画では本年度は作品前半部の注釈を完了することが目標であったのに対し、作品全体の注釈を完了し、さらに序文、テクスト生成の概要説明、場面要約、文献目録、目次も完成させることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度以降は、校正刷りの点検・修正、図版の選定等、本批評校訂版完成・出版のための最後の作業を行い、出版まで完了する。同時に主要成果をフランス語研究論文としてまとめ、専門誌に投稿する。
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