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2022 年度 実施状況報告書

脱植民地期の比較冷戦文学史構築のための発展的研究(環大西洋と東アジア)

研究課題

研究課題/領域番号 22K00493
研究機関東京理科大学

研究代表者

吉田 裕  東京理科大学, 教養教育研究院葛飾キャンパス教養部, 准教授 (20734958)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード西インド諸島 / ジョージ・ラミング / C・L・R・ジェームズ / 米軍基地 / 冷戦 / チャグアラマス / 社会主義リアリズム
研究実績の概要

本研究課題初年度の2022年度は、資料収集を重点的に行なった。一点目に、バルバドスの西インド諸島ケイヴヒル・キャンパスの附属図書館Sidney Martin Libraryに赴き、バルバドス出身の作家ジョージ・ラミングに関する資料を閲覧および収集した。第二に、ロンドンのInstitute of Commonwealth Studiesにて、トリニダード出身の革命家C.L.R.Jamesが1950年代後半に関わっていた西インド諸島連邦の構想をめぐって政治家や作家らと交わした、文書や手紙を閲覧した。同時に、British Libraryにて、トリニダードの日刊紙であるTrinidad Guardianやロンドンで発行されていた西インド諸島移民コミュニティのための新聞West Indian Gazetteを閲覧し、研究に関連する範囲で複写を行なった。第三に、トリニダードの西インド諸島大学セント・オーガスティン・キャンパスにあるAlma Jordan Libraryを訪ねた。ここでは、C.L.R.Jamesの膨大なアーカイヴが所蔵されているので、現在進行中の研究に関連する範囲で、複写をはじめとする資料収集を行なった。第四に、トロント大学にあるDerek Walcott Papersを訪れた。やはりここでも、進行中の研究に関連する範囲で資料の複写および閲覧を行なった。今後、以上の資料を論文および論考執筆のために整理し、読み込んでいく計画である。その他、ミシガン州立大学にてシンポジウムに参加し、執筆途中の論考について発表を行なった。バルバドスやガイアナ、ケニア出身の研究者らと交流し、有益な指摘をいただくことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

在外研究期間を生かして資料収集に時間を注ぐことができたのは大きな成果である。しかし、資料を整理し読み込む時間が十分に取れておらず、論文執筆までの準備作業になかなか時間を割くことができていないため。

今後の研究の推進方策

今年度には、2022年度に収集した資料を活かしつつ、論文を最低一本は執筆し、公表することを目指している。次年度以降については、並行して、比較冷戦文学史の発展的展開という本研究の基軸となる資料の収集および、読解に注力しつつ、国際学会での発表、さらには国際的ジャーナルに論文を投稿することを目指している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] The U.S. Military under the Socialist Eyes: Ralph de Boissiere's Rum and Coca-Cola (1956) and the Anti-communist Surveillance of Social Realism2022

    • 著者名/発表者名
      Yutaka Yoshida
    • 学会等名
      Race/Ethnicity and the Question of the Postcolonial Citizenship in the Black Diaspora
    • 国際学会
  • [図書] アンカット・ファンク 人種とフェミニズムをめぐる対話2023

    • 著者名/発表者名
      ベル・フックス、スチュアート・ホール、吉田 裕訳
    • 総ページ数
      250
    • 出版者
      人文書院
    • ISBN
      9784409031223

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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