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2023 年度 実施状況報告書

複合動詞の中日対照とその習得研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K00504
研究機関静岡大学

研究代表者

ZHAI YONG  静岡大学, 大学教育センター, 准教授 (50598498)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード中国語複合動詞 / 日本語複合動詞 / 結果複合動詞
研究実績の概要

1.中国語複合動詞と日本語複合動詞の対応リストを作成し続けた。中国語複合動詞と日本語複合動詞習得調査のため、1)中日複合動詞前項Vは共通語形;2)中日複合動詞後項Vは共通語形;3)中日複合動詞前項Vと後項Vは共通語形;4)中日複合動詞前項Vと後項Vは逆転語形;5)中日複合動詞前項Vと後項Vは語形が全く違う、と分類している。中国語複合動詞習得調査と日本語複合動詞習得調査が比較できるため、中日複合動詞習得調査用動詞を選定している際、両言語の習得調査用複合動詞の語形・語意・使用頻度・学習者の習得度などをできるだけ統一している。
2.中国語結果複合動詞RCV(resultative compound verb)をはじめ、達成動詞(accomplishment verb)、売買動詞(transaction verb)、消費動詞(consume verb)、出現・消失動詞など目的語に状態変化をもたらす述語を用いて、不定名詞句の解釈と事象の完結性及び述語のアスペクト性との関係を明らかにした。目的語の不定名詞句(indefinite NP)が主語位置の普遍数量詞と共起する際に、不定名詞句が一般に「不特定」と解釈されるが、文中に共起する述語が境界を持たないものとなると、「特定の個体(individual)」を指す解釈ができるようになる。中国語における目的語位置にある不定名詞句の解釈について考察し、事象の完結性が関係することを論じた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

日本語複合動詞数と中国語複合動詞数が大量であり、両言語対応関係の整理と分類に時間がかかるため、研究がやや遅れている。

今後の研究の推進方策

中国語複合動詞と日本語複合動詞の対応関係を整理、分類し、複合動詞習得調査の段階に入る準備をしている。
中国語母語話者日本語学習者(日本語能力試験N2とN1合格者)を対象に日本語複合動詞習得調査を実施し、データを統計する。
日本語母語話者中国語学習者(HSK4,5,6級合格者、中国語検定試験3,2,1級合格者)を対象に中国語複合動詞習得調査を実施し、データを統計する。

次年度使用額が生じた理由

2022年9月1日から2023年8月31日まで海外大学サバティカルのため、本研究は2023年9月1日から再スタートした。次年度使用額(B-A)241,061円は習得調査に使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 中国語における目的語不定名詞句の解釈と述語のアスペクト性2024

    • 著者名/発表者名
      ZHAI YONG・徐佩伶
    • 雑誌名

      静岡大学教育研究

      巻: 20 ページ: 1-16

    • 査読あり / 国際共著

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公開日: 2024-12-25  

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