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2022 年度 実施状況報告書

日本語の撥音の音声実態に関する総合的再検討

研究課題

研究課題/領域番号 22K00529
研究機関大阪大学

研究代表者

韓 喜善  大阪大学, 国際教育交流センター, 特任講師(常勤) (80756156)

研究分担者 難波 康治  大阪大学, 国際教育交流センター, 准教授 (30198402)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード撥音 / 生成 / MRI / 地域差 / 個人差
研究実績の概要

撥音の研究については、これまで、知覚判断を中心に行なってきた(Han 2016、韓2017、韓 2018a, 韓 2018b, 韓 2021, 韓 2022)。日本語母語話者による撥音の知覚判断については、調音器官の狭窄が強ければ撥音として認知されやすいものの、むしろ 狭窄が緩い母音に近い音声の方が母音間において 自然だと感じられることが示唆された。
一方、撥音の生成調査については、現時点において充分な検討が行われておらず、研究者の聴覚的印象を中心に述べられてきた。 さまざまな音環境における撥音の生成の解明するためには、音声器官の形態と動態を正確に把握する必要がある。MRI は、現時点で最も安全かつ精密に発話運動を観測可能な装置であるため、これを用いて研究を実施することには科学的合理性がある。
本研究では、撥音(ん)を含む単語および文を発話している際の音声器官の形態および動態を計測するとともに、撥音の知覚についても調査を続けることで、撥音の実態を明らかにする。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

MRIによる調音運動の撮影のためには、倫理審査を受ける必要があり、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)における「安全審査」および大阪大学医学部附属病院倫理審査委員会における「倫理審査」を受けて、承認を得られた。

今後の研究の推進方策

8月と9月に国際電気通信基礎技術研究所(ATR)においてMRIによる調音運動の撮影を行う予定である。11月までに分析を行い、国内の研究会および学会で発表を行う予定である。なお、8月、国際学会(International Congress of Phonetic Sciences 2023)にて母音間の撥音に関するこれまでの成果を発表する。

次年度使用額が生じた理由

コロナの影響によってデータの追加の収集にやや支障が出たため。

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公開日: 2023-12-25  

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