研究実績の概要 |
当該年度について,一昨年度からの計画では検索機能やUIの充実化を行いながらプロトタイプの構築を終え,収録データの収集を目指す予定であった。具体的には,材料作りと平行してWeb上で読み上げデータ収録可能なシステムとそのUIの構築(アウ トソース)である。構築にはJapanese Learners’ Speech CorpusのUIを参考に, 知覚範疇化実験の機能も実装予定であった。また,本コーパスに は, 通常コーパスが備えているKWIC検索, 文字列検索, 語彙素, 出現形検索などの機能を実装するとともに, 簡易的なスペクトログラムの表示と基本周波数, フォルマントの表示, 母語話者のモデル音声との比較検証機能についても開発することになっていた。しかしながら,勤務校の校務の都合上,簡易的なスペクトログラムの表示と,出現形のKWIC検索の実装にとどまる成果となった。徐々に構築は進んでいるが,研究者が有する日本語の音声データに限りがあるため,すでに手元にデータがある海事英語の文字データを用い,コーパス構築に向けたパイロット版という位置付けで,海事英語コーパスを構築した。
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