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2022 年度 実施状況報告書

南ベトナム日本語教育史の研究-冷戦下日越関係からの再検討

研究課題

研究課題/領域番号 22K00647
研究機関帝京大学

研究代表者

平田 好  帝京大学, 日本語教育センター, 教授 (90907560)

研究分担者 有田 佳代子  帝京大学, 日本語教育センター, 教授 (50541752)
湯山 英子  北海学園大学, 開発研究所, 客員研究員 (70644748)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード南ベトナム / 日本語教育
研究実績の概要

本研究課題は、1975年の「サイゴン解放(陥落)」を境として途絶えたかに見えた南ベトナムの日本語教育の実態を明らかにし、国家が消滅したなかでも、いかなる人物と組織によって、いかに日本語教育が継承されてきたかという問いに答えることである。関係者の大半は、すでに高齢であり、面接調査を速やかに行う必要がある。
2022年前半までオンラインで面接調査を行っていたが、2022年8月にベトナムへの渡航が可能になったため、ホーチミン市及びフエ市に研究代表者が出張して、現地の研究協力者とともに調査を実施した。
その結果、1975年のサイゴン解放以前に、日本語を学習したベトナム人日本語教育関係者7名への聞き取り調査を行い、当時の日本語教育の実態が明らかになった。また当時の教材の一部も収集した。さらに、国立第二文書館にて、高等教育機関で日本語教育が実施されていた公的文書を発見した。今回調査の成果をベトナムにおける日本語教育関係者に還元するためのワークショップを来年度実施するためにホーチミン市国家人文社会科学大学関係者との協議も実施した。
また現地関係者からの紹介により、新たな調査対象者にも聞き取り調査を行った。日本から派遣された日本語教育専門家のもとで日本語を学習した者のみならず、ベトナム語学の大学間学術交流によって日本に派遣されたベトナム人、旧日本軍残留兵から空手道普及車になった日本人等から、南ベトナム時代の日越交流ならびに日本語教育に関する情報を得た。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍の影響と所属大学学事日程の関係から、2022年8月の現地調査には、研究代表者1名のみが出張した。2023年度に現地でのワークショップを計画していたが、ワークショップの準備のためにも、研究分担者の事前出張も必要であると考える。また国内調査については、各機関にあたっているが、国際交流基金やJICAからの専門家派遣に関する史料がみつからない状況が続いている。
なお、2023年9月21日に日本とベトナムは外交関係樹立50周年を迎えるため、関係諸機関におけるイベントが多く開催される予定であり、ワークショップの開催は現実的ではないと考える。
2024年のワークショップ開催に向けて、さらに調査を進展していく予定である。

今後の研究の推進方策

2023年度も引き続き、現地調査と国内調査を継続予定である。ワークショップを2024年度に開催することを検討中であり、その進捗状況によっては、研究期間を1年延長することも検討したい。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍と所属大学学事日程の関係から、出張予定者数が減じた。2023年度以降に出張予定である。

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公開日: 2023-12-25  

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