• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

シュタイナー学校でのホリスティックな言語教育-「移動する子ども」に焦点を当てて

研究課題

研究課題/領域番号 22K00650
研究機関早稲田大学

研究代表者

太田 裕子  早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 准教授 (50434353)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード「移動の中での子育て」 / 「移動する子ども」 / シュタイナー学校
研究実績の概要

2023年9月3日に、JSAA-ICNTJ2023シドニー大会において、「「移動する子ども」学からケイショウゴ教育を考える」というテーマのパネル・ディスカッションに参加し、「「移動」の中での子育て―言語、教育、人生の意味の再構築―」というテーマで研究成果の発表を行った。
本発表では、日本のシュタイナー学校に子どもを通わせる中国、韓国出身の親のライフストーリーから、「移動」の中で子育てする経験が、親の価値観を変容させ、再構築する可能性を持つ点を論じた。さらに、母国を離れ日本で子育てをする親の言語、教育、人生に対する価値観がどのように変化したのかを分析しながら、ケイショウゴ教育のあり方とも深く関わっていることを指摘した。
本研究は、シュタイナー学校に「移動する子ども」を通わせる親の視点から、親自身も「移動」を経験しながら、子どもの「移動」を支援する経験の意味を論じた点、また、「移動する子ども」を育てる親がシュタイナー学校を選択する背景、シュタイナー学校ならではの経験に言及した点において、研究課題を進めることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

シュタイナー学校の教師、親、卒業生へのインタビューは、概ね順調に進展している。
2023年8月には、オーストラリア、シドニーのシュタイナー学校3校の視察を行った。また、シドニーのシュタイナー学校に子どもを通わせる日本人女性4名に対して、フォーカス・グループ・インタビューを行った。
既に収集したデータの分析は進展しており、2023年度は国際学会でのパネル・ディスカッションで研究成果を報告した。
一方、シュタイナー教育のカリキュラム、教育実践、理論等に関する文献の分析は、計画よりも遅れている。その理由は、研究成果の発表先が、言語教育に焦点を当てた学会や学会誌であるため、シュタイナー教育そのものに焦点を当てた議論よりも、シュタイナー学校という環境の中での「移動する子ども」に焦点を当てた議論を展開することを選択したためである。

今後の研究の推進方策

2024年度は、2023年度までに収集したデータの分析を進め、論文の形で研究成果を報告する。
アメリカのシュタイナー学校の視察を計画しているが、研究代表者の体調不良により、8月末まで研究が中断するため、計画を練り直し、可能なスケジュールで視察を実施したい。

次年度使用額が生じた理由

2024年度にアメリカのシュタイナー学校視察を計画している。円安の影響で、2024年度の旅費が当初の予定よりも大幅に増加することが予想されるため、2023年度の経費を節約し、2024年度に繰り越した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 「移動」の中での子育て―言語、教育、人生の意味の再構築―2023

    • 著者名/発表者名
      太田裕子
    • 学会等名
      JSAA-ICNTJ2023 シドニー大会
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi