研究課題/領域番号 |
22K00672
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研究機関 | 目白大学 |
研究代表者 |
池田 広子 目白大学, 外国語学部, 教授 (80452035)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 越境学習 / 省察 / ファシリテータ― |
研究実績の概要 |
申請者は2007年から、日本・中国・ベトナムで「実践を省察するラウンドテーブル型教師研修」を実施し、其々の国における参加者や運営者の学びを特徴づけてきた。本研究では、越境学習に焦点を当て、参加者教師と運営者側の力量形成過程において、どのような変容が見られるのかを明らかにする。また、これまでの成果(JP15K02649,JP18K00693)で得た知見と照合し、コミュニティ全体の様相も考察する。2022年度は、研究計画にしたがって大きく4つの研究活動をおこなった。 (1) 教師研修はオンラインに切り替えて、ベトナム(2022年9月)、中国・上海(2022年12月)で「実践を省察するラウンドテーブル型教師研修:実践のプロセスを協働でふり返る―語る・聴くから省察へ」を企画・実施した。また、長崎でハイブリット形式を取り入れた教師研修を企画・運営した。これらの研修実施後に談話データを収集した。 (2)『越境する日本語教師と教師研修―実践を省察するラウンドテーブル』(くろしお出版2023、池田広子・宇津木奈美子)の第6章で「越境学習」を取り上げ、その実践例について述べた。 (3)【研究1】(参加者を対象とした研究)のデータを収集し、現在分析を行っている。 (4)【研究2】(運営者側を対象とした研究)のデータを分析し、結果をまとめた。結果については、2023年度国際大会(JSAA-ICNTJ2023)で発表を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね計画通りに上記(3),(4)が進んでいるため。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画書にしたがって、教師研修と研究を行い、得られた結果を精査していく予定である。来年度は【研究1】(参加者を対象とした研究)、【研究2】(運営者を対象とした研究)ともに海外で国際発表が予定されている。計画に遅れることなく、論文としてまとめ、研究成果を発信する。また、【研究3】(参加者と運営者の共通点と相違点を追究する研究)にも着手する。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍が続き、対面形式の研究活動や発表が難しかったため、主に旅費について計画通りの使用ができなかった。
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備考 |
①「ベトナムラウンドテーブル型日本語教師研修2022春ー実践のプロセスを協働でふり返る 語る聴くから省察へ」実施,②「上海ラウンドテーブル型教師研修2022 冬ー実践のプロセスを協働でふり返る 語る聴くから省察へ」実施 ●研究協力者:宇津木奈美子、海外研究協力者:尹松、小西達也、QUANT THI NGUYET THO
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