研究課題/領域番号 |
22K00713
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
斉藤 信浩 創価大学, 文学部, 教授 (20600125)
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研究分担者 |
金 亨貞 東北学院大学, 教養学部, 准教授 (20457419)
小島 大輝 近畿大学, 文芸学部, 准教授 (20712178)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 韓国語習得 / 韓国語テスト / 韓国語語彙 / 韓国語助詞 / 項目応答理論 |
研究実績の概要 |
韓国語の助詞の習得順序を探るために、対格4、主格4、主題4、位格4、具格4、場所格4、与格4、奪格4、共同格4、比較格4、から4、まで4、の48問からなる助詞能力測定テストを作成した。これに加えて、初級(形容詞8、名詞8、動詞8)、中級(形容詞8、名詞8、動詞8)、中上級(形容詞8、名詞8、動詞8)、上級(形容詞8、名詞8、動詞8)、超級(形容詞8、名詞8、動詞8)、の120問からなる語彙能力測定テストを作成した。これらのテストを、2023年8月に、日本の大学で韓国語を第二外国語として学習する日本語母語話者71名(男6、女65)に、大阪、東京、仙台の3カ所で調査を実施した。助詞能力テストのデータ入力と分析はほぼ終了し、対格>主題>主格を1群とし、場所格>位格>共同格>与格>具格を2群とし、奪格を3群とする、習得順序の階層が見られたことがこのテストの成果である。語彙能力テストは項目数が多いため、分析に至っていないが、項目応答理論の分析ツールT-DAPを用いて、語彙テストの問題項目の適切さを算出し、問題項目バンクのベースにする予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
採集したデータのうち、助詞能力テストについては入力を完了し、SPSSによる分析まで行っているが、語彙能力テストのほうは項目数が多いため、データの分析が遅れている。しかし、主要なデータが2023年度に採集できたのは幸いなことだった。今後、追加のデータの採集も考えているが、上述の既存のデータ分析を先に進めたい。
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今後の研究の推進方策 |
語彙能力テストのデータを、T-DAPのプログラムにより分析し、項目適切度を算出し、助詞能力テストの分析に使用する。そのため、助詞能力テストも語彙能力テストの分析が終わらないと、本格的な分析に至らない。そのため、語彙能力テストの分析を今年度前期に終了し、夏季に助詞能力テストと語彙能力テストの総合的な分析を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究調査の遅れにより、旅費や謝金などが先送りとなった。
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