研究課題/領域番号 |
22K00720
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研究機関 | 獨協大学 |
研究代表者 |
浅岡 千利世 獨協大学, 外国語学部, 教授 (30296793)
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研究分担者 |
渡辺 敦子 文教大学, 文学部, 教授 (70296797)
中村 公子 獨協大学, 外国語学部, 教授 (70327013)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 外国語教育 / 教師教育 / 教師教育者 / 協働的コミュニティ / 振り返り / 質的研究 / リフレクティブ・プラクティス |
研究実績の概要 |
外国語教師教育者は、経験や感情を共有したり、教師教育者としてのアイデンティティを交渉する場がないまま、個々にかつ孤独に教員養成を行なっていることが多い。そこで本研究は外国語教師教育者による省察を通して外国語教師教育の実践と外国語教師教育者の役割を明らかにすることを主目的として行なっている。特に初年度はオンラインジャーナルとフォーカスグループインタビューという2種類の質的研究手法を使用して、日本で外国語教師の養成に関わる教師教育者が対象とする言語を超えて教師教育実践を他の教師教育者と語り、批評し、省察を深めるための協働的コミュニティを構築することを試みた。そして、協働的コミュニティへの参加により教師教育者としての専門的アイデンティティがどのように協働して構築され、また再構築されるかを探った。その結果、コミュニティへの参加が、教育実践の振り返りと課題の共有を可能にし、その結果、教師教育の専門性の概念化と教育実践について影響したことがわかった。また、教育実践における課題やジレンマに対処するための解決法の理解につながり、外国語教師教育実践の改善に繋がり始めたことが明らかとなった。コミュニティ構築と並行して初年度に行ったのは、様々な外国語を対象とする外国語教師教育者へのインタビューの実施である。こちらは2年目に継続して行う予定で、その結果外国語教師教育者に必要な資質・能力のより明確なフレークワークを構築することを目的としている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度は英語とフランス語を対象とした教師教育者のグループからなるコミュニティでデータを収集し、分析結果については2年目の2023年7月にAILA World Congress 2023のシンポジウムでCo-constructing new professional identities through self-study research: Cases of foreign-language teacher educators in Japanというタイトルで発表予定である。その他に中国語、日本語を対象とする教師教育者への聞き取り行ったが、内容をさらに充実・発展させるために2年目は他の言語を対象とする教師教育者への聞き取りを継続して行う予定にしている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は研究計画通りデータ収集とその分析を行い、その内容を学会誌論文などで発表する予定としている。また外国語教師教育者に必要な資質・能力のより明確なフレークワークの構築と共有のために最終年度にはシンポジウムを行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度予定していた外国語教師教育者対象のインタビューはコロナ禍のため予定していた人数をカバーできなかったため、今年度人数を増やして行う予定にしており、そのために使用予定である。
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