• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

英語のグローバルな拡大(短期的および中期的拡大)に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K00726
研究機関関西学院大学

研究代表者

寺沢 拓敬  関西学院大学, 社会学部, 准教授 (80772706)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード英語拡散 / 英語使用者統計 / 英語教育政策 / アジア / 二次分析 / 社会調査 / 英語使用 / 英語観
研究実績の概要

当初の予定では、2022年度に質問紙による社会調査を行う予定であったが、新型コロナ感染症の影響が長引いている関係で延期をすることにした。そのため、本年度は文献調査および二次分析を中心に研究を行った。具体的には、以下のとおりである。
(A)まず、英語拡散の検討の基礎情報とするために、既存の調査データを二次分析し、非英語圏地域における英語話者数の動向を検討した。具体的には以下の3つの分析を行っている。第1に、東アジア4地域(中国・日本・韓国・台湾)における英語話者数の推計である。本研究成果はすでに国際誌に出版済みである。第2に、アジア29地域を対象とした同様の分析である。こちらも国際社会調査の二次分析により、各国の英語話者数の推定および英語力の規定要因を検討した。こちらの分析はほぼ終わっており、23年度中に論文として投稿予定である。第3に、筆者自身が過去に行った調査データを分析し、日本人就労者による英語使用および英語観に関する計量的実証研究を行った。本データの分析を通して、(a) 新型コロナによる社会変動が英語使用をはじめとした国際コミュニケーション行動に与えた影響、および、(b) 日本人就労者の英語使用頻度や英語コミュニケーションに対する信念、および両者(つまり実態と認識)のズレを明らかにした。前者の成果は国際誌で、後者は大学紀要ですでに出版済みである。また、後者のリサーチクエスチョンについては、今後、国際共同研究によりさらに詳しく検討する予定である。
(B)上記とは別に、アジア各国の英語教育政策に関する文献を調査し、英語が学校教育を通じてどのように各国に浸透しているかを検討した。本研究については、まだ基礎調査の段階であり、具体的な研究成果は出ていないが、23年度には途中経過に関する報告書を執筆したい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2022年度に英語使用に関する調査を行う予定だったが、新型コロナ感染症に伴う行動制限の影響が依然残っていると判断したため、延期することとした。それ以外は(主に文献調査)は予定通り進んでいる。

今後の研究の推進方策

2022年度に予定していた調査を行う。その関係で、研究発表計画の一部は後ろ倒しとなる。他方、予定通り進んでいる文献研究については、計画通り継続する。

次年度使用額が生じた理由

2022年度に調査を行う予定だったが、新型コロナの影響により延期した。当該調査は2023年度に行う予定であり、そのための調査費用が、次年度使用額として計上されている。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2022 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件)

  • [国際共同研究] University of British Columbia(カナダ)

    • 国名
      カナダ
    • 外国機関名
      University of British Columbia
  • [雑誌論文] East Asia and English language speakers: a population estimation through existing random sampling surveys2022

    • 著者名/発表者名
      Takunori Terasawa
    • 雑誌名

      Asian Englishes

      巻: Online First ページ: -

    • DOI

      10.1080/13488678.2023.2191410

    • 査読あり
  • [雑誌論文] What made primary English education in Japan different from the global trend? A policy process analysis2022

    • 著者名/発表者名
      Takunori Terasawa
    • 雑誌名

      Linguistics and Education

      巻: 71 ページ: 101084-101084

    • DOI

      10.1016/j.linged.2022.101084

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Does the pandemic hamper or boost the necessity for an international language? A survey on English use frequency among Japanese workers2022

    • 著者名/発表者名
      Takunori Terasawa
    • 雑誌名

      International Journal of the Sociology of Language

      巻: Online First ページ: -

    • DOI

      10.1515/ijsl-2021-0122

    • 査読あり
  • [学会発表] 日本の英語教育の学術的トレンド分析:海外学会および日本語教育学会との比較2022

    • 著者名/発表者名
      寺沢拓敬
    • 学会等名
      関東甲信越英語教育学会全国大会(オンライン大会)
  • [学会発表] 日本の英語教育の学術的トレンド:テキストマイニングによる自由研究発表要旨の分析2022

    • 著者名/発表者名
      寺沢拓敬
    • 学会等名
      全国英語教育学会全国大会(オンライン大会)
  • [学会発表] 「新自由主義=グローバル化」観から問い直す小学校英語2022

    • 著者名/発表者名
      寺沢拓敬
    • 学会等名
      小学校英語教育学会全国大会 (オンライン大会)

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi