研究実績の概要 |
2023年6月22~24日にソウルで行われたThe 16th Conference of the Asian Association for Lexicographyで、"Ideal Japanese-English dictionaries in the Digital Era"という口頭発表を行った。和英辞典編集の歴史を振り返り、『和英コア学習辞典』の中核をなす概念(基礎データ、準見出し語の立て方、応用の利くパターンの提示)に関して発表した。本辞書編集にも有用になるであろうツール、日本語と英語のパラレルコーパス、Parallel Link (NISHINA, Y., & AKASEGAWA, S.2022)にも言及した。 具体的な辞書の編集に関してだが、英語に関してはCEFRに基づくプロファイラー等、単語の重要度を自動的に示してくれるツールがある一方、日本語にはそれに該当するものがない。当初、基礎データ、K Dictionariesの『日本語コア辞典』の英訳版からかなりの情報を削減することを計画していた。しかし、情報量は多いに越したことはなく、情報の削減は後でもできるので、情報の追加、削減を行いつつ、この基礎データの英語部分の単語をOxford Text CheckerによりCEFRのA1からC1に識別可能にした資料を使い、類義語の統合、見出し語の階層可等のエントリーの合理化を優先し進めて行くことにした。
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