• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

協同学習によるグループワークが学習者の言語・認知・情意面に与える影響について

研究課題

研究課題/領域番号 22K00779
研究機関龍谷大学

研究代表者

吉村 征洋  龍谷大学, 農学部, 准教授 (90524471)

研究分担者 廣森 友人  明治大学, 国際日本学部, 専任教授 (30448378)
桐村 亮  立命館大学, 経済学部, 教授 (40584090)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード協同学習 / グループワーク / エンゲージメント
研究実績の概要

本研究では、英語授業における協同学習理論に基づいたグループワークのメカニズムを検証する。特に協同学習によるグループワークのプロセスに焦点をあて、協同学習理論の基本的構成要素がいつ、どのように学習者の言語・認知・情意面に影響を与えているのかを包括的に分析する。先行研究では、協同学習が学習者に良い影響を与えることが報告されているが、実際のグループワークにおいて、協同学習の各構成要素の役割や重要度を時系列で詳細に検討した研究はほとんどない。本研究において、協同学習によるグループワークのメカニズムを分析することで、グループワークを実施する際、学習者の言語・認知・情意面に良い影響を及ぼすためには、どのような教育的介入が、どのタイミングで必要となるのかを明示する。協同学習をうまく遂行するためには、教員による教育的介入が不可欠である。本研究において、協同学習によるグループワークを実施するときに、学習者の言語・認知・情意面に良い影響を与えるためには、教員がどのタイミングで、どのような教育的介入を行えばよいかを考察することは、協同学習によるグループワークの効果を最大限に高めるために大きな意義をもつと考えられる。

2022年度は、協同学習に関する国内外の先行研究を精査し、協同学習の基本的構成要素間の関連性と階層性、および学習者の言語・認知・情意面への効果を検証するための質問紙項目を開発・作成した。次に研究代表者の勤務する大学を中心にして、予備調査を行った。学習者に質問紙調査を実施して、作成した質問紙調査票の妥当性を検証した。予備調査後は、質問紙調査票の質問項目に関して、適宜必要な修正を加えながら、学習者のデータを精緻に収集するために改善を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の予定通り、協同学習に関する先行研究をとりまとめ、さらに協同学習理論に基づいたグループワークのメカニズムを検証するための質問紙調査票を作成することができたため。

今後の研究の推進方策

2023年度は研究代表者や研究分担者の勤務する大学を中心にして、協同学習理論に基づいたグループワークを授業で実践する。予備調査で得られたデータを活用して、協同学習によるグループワークを効果的に進めるための方策を学生に教えるだけではなく、適宜、教員が教育的介入を行う。授業実践後は、調査参加者に質問紙調査やインタビュー調査を実施して、協同学習によるグループワークのメカニズムについて分析し、最終的に学習者に与える効果を包括的に分析・考察する。

次年度使用額が生じた理由

今年度は統計処理用のソフトの購入を考えていたが、無料のソフトでも代用が可能となり有償のソフトウェアを購入する必要がなくなったため、次年度使用額が生じた。次年度は当初予定よりも多くの学会で研究成果を発表するので、その資金に充てたいと考えている

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)

  • [雑誌論文] How Does an Assigned Leader Affect Group Work Dynamics and Students’ Motivation in Online Settings?2023

    • 著者名/発表者名
      Masahiro Yoshimura, Tomohito Hiromori, Makoto Mitsugi, Ryo Kirimura
    • 雑誌名

      ARELE (Annual Review of English Language Education in Japan)

      巻: 34 ページ: 17-32

    • 査読あり
  • [学会発表] Does peer leadership make a difference? Impact of students in leadership roles on group work engagement in the second language2023

    • 著者名/発表者名
      Masahiro Yoshimura, Tomohito Hiromori, Makoto Mitsugi
    • 学会等名
      The 8th IAFOR International Conference on Education
    • 国際学会
  • [学会発表] Exploring the Key Factors for Effective Leadership Style in L2 Group Work Activities: Focusing on Emergent and Assigned Leaders2023

    • 著者名/発表者名
      Makoto Mitsugi, Tomohito Hiromori, Masahiro Yoshimura, Ryo Kirimura
    • 学会等名
      57th RELC International Conference
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi