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2022 年度 実施状況報告書

新しい異言語間コミュニケーション・パラダイムの構築:「節英」論の国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K00822
研究機関上智大学

研究代表者

木村 護郎クリストフ  上智大学, 外国語学部, 教授 (90348839)

研究分担者 糸魚川 美樹  愛知県立大学, 外国語学部, 准教授 (10405152)
TUCHAIS SIMON  上智大学, 外国語学部, 教授 (50453600)
藤井 久美子  宮崎大学, 多言語多文化教育研究センター, 教授 (60304044)
角谷 英則  津山工業高等専門学校, 総合理工学科, 准教授 (90342550)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード節英 / 言語権 / コミュニケーション権 / 英語教育 / 多言語社会 / 英語帝国主義
研究実績の概要

本共同研究「新しい異言語間コミュニケーション・パラダイムの構築 ---「節英」論の国際比較研究」は、国際的な異言語話者間コミュニケーションの共通語として、デファクト・スタンダードとなっている英語に対して、これまでの日本社会と学界が模索してきた主要な二方向、すなわち「日本語話者の英語獲得水準の上昇」と「英語支配に対する批判」が、ともに行き詰まりを見せているのではないかいう問題意識から出発している。英語の国際語化の進展に対し、非英語圏での生活者はどのようなスタンスをとることが望ましいのか。英語学習・使用を際限なく強化するのでも、非現実的に英語の拒否を主張するのでもない、「節度をもって英語をつかい、他手段とつかいわける」ことを主張する節英論の基盤を明確にし、かつ同様の問題が観察可能な世界各地域における、英語教育・使用を抑制する動向に関する調査を実施することで、「節度ある英語使用」の意義と可能性を具体的に提起することを本研究はその目的としている。当該年度は、計画において設定された小課題①「日本における英語ヘゲモニーへの同化論(英語教育強化論)/批判論(英語帝国主義論)のそれぞれについて、歴史的・理論的に整理・把握し、節英論の基盤を精査する」、小課題③「節英論の概要を多言語で作成し、各国の言語研究者・言語教育者の協力を得て、各地の文脈との照合のうえ、 それと整合的な節英論の再構成を行う」を進めた。その成果をオンラインで公開するための準備も進行中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画にそって進行している。

今後の研究の推進方策

研究計画にそってすすめる。

次年度使用額が生じた理由

研究計画より少ない経費ですんだため。次年度使用額分は、今年度対面式で計画している対面式研究会の経費に充当する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 異言語間コミュニケーションの一方略としての機械翻訳2022

    • 著者名/発表者名
      木村護郎クリストフ
    • 雑誌名

      ことばと社会

      巻: 24 ページ: 18-36

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Die deutsch-polnische Kunstsprache Nowoamerikanisch2022

    • 著者名/発表者名
      Kimura Goro Christoph
    • 雑誌名

      Cyril Robert Brosch, Sabine Fiedler (Hg.): Jahrbuch der Gesellschaft für Interlinguistik, Leipziger Universitätsverlag

      巻: 1 ページ: 85-98

    • 査読あり
  • [学会発表] 言語政策再考―政策主体の多様性とどう向き合うか2023

    • 著者名/発表者名
      木村護郎クリストフ
    • 学会等名
      第30回情報保障研究会
  • [学会発表] Esperanto between lingua franca and minority language: a sociolinguistic assessment2022

    • 著者名/発表者名
      Kimura Goro Christoph
    • 学会等名
      Sociolinguistic Symposium 24

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公開日: 2023-12-25  

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