研究課題/領域番号 |
22K00823
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研究機関 | 成城大学 |
研究代表者 |
川村 晶彦 成城大学, 社会イノベーション学部, 教授 (60407616)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 語用論的失敗 / 笑い |
研究実績の概要 |
令和4年度は文献精査と予備調査の実施を予定しており、その2つに関してはどうにか終えることができた。ただし、コロナ禍におけるオンライン授業から対面授業再開の過渡期ということもあり、様々な雑事に追われることも多く、完全に満足できる結果とは言えない状況であったと認めざるを得ない。予備調査に関しては、研究代表者が本務校で担当する異文化間コミュニケーション論Iの受講生(学部2-4年生)を対象として、101名の学生(女子62名/男子39名)にアンケート踏査を実施し、インタビューによるフォローアップも10名の学生(女子7名/男子3名)に行うことができた。加えて、英語話者の教員男女各1名にも追加のインタビュー調査を行うことができた。しかし、インフォーマントの人数的にはもう少し確保したいところであった。さらに、インタビューに関しては対面で行うことが難しく、ZOOMを利用することとなったが、笑いの好みと人格評価の関連というデリケートな価値判断も関わる研究対象であるだけに、対面でもう少し詳しく意見を聴取することが可能であればよりよい充実した結果を得られたかもしれない。一方で、現時点での暫定的調査結果を「笑いに起因する語用論的失敗について-教室での日英語話者間のやり取りを例に」という口頭発表にまとめ、日本笑い学会第29回大会(2022年8月27日)で発表することができた。途中経過の公表は令和5年度以降を計画していたため、この点は想定以上の成果があったとも言えるであろう。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上述の通り、令和4年度はコロナ禍におけるオンライン授業から対面授業再開の過渡期ということもあり、様々な雑事に追われることも多かったが、予備調査の暫定的調査結果ながら日本笑い学会第29回大会(2022年8月27日)で発表することができた。途中経過の公表は令和5年度以降を予定していたが、初年度にどうにか学会発表までこぎつけることができたのは幸いであった。
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今後の研究の推進方策 |
予備調査のインフォーマント数は、あくまでも予備調査としては十分なものであったが、本調査では少なくともフォローアップのインタビュー調査に関して、より多くのインフォーマントの確保が必要であると考えられる。したがって、令和5年度以降に予定されている本調査では十分な数のインフォーマントの確保にも努めたい。国内の各大学もコロナ禍の制限を解除し始めている状況であるため、十分に達成可能であろう。また、対面でのインタビュー等についてもやりやすくなるのではないかと期待している。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルスへの対応の為、各種の制限が残った状況では、予備調査の為に十分なインフォーマントを確保することが難しく、それに伴って、特に謝金の支払いが少なかった。令和5年度以降の本調査ではより規模を拡大して本調査を行うため、その場合の交通費・謝金等として使用する予定である。
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