| 研究課題/領域番号 |
22K00889
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| 研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
堀 裕 東北大学, 文学研究科, 教授 (50310769)
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| 研究分担者 |
三上 喜孝 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (10331290)
吉田 歓 山形県立米沢女子短期大学, その他部局等, 教授 (70312618)
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| 研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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| キーワード | 辺境 / 城 / 新羅 / 百済 / 唐 / 東北 / 大宰府 |
| 研究実績の概要 |
2024年8月に計画する韓国踏査をひかえ、韓国在住の日本人研究協力者の協力を得て、調査対象遺跡と調査対象木簡に関する事前学習会を実施した。それらを踏まえ、複数の韓国在住の韓国人と日本人研究者の協力を得て、研究居力者等とともに、慶州の遺跡調査ののち、慶州文化財研究所において月城木簡の調査を実施し、王宮と城との関係について知見を深めた。あわせて、関門城など新羅の古代山城跡の現地調査を行うとともに、付近の新羅時代の金石文調査、池跡の踏査、新羅の拠点的な港湾施設跡の調査などを実施することができた。この結果、新羅の都である慶州からみて東南方向の防御・交流の拠点が明らかになり、朝鮮半島南部や日本国への対応方法を検討する材料を得ることとなった。あわせて、踏査中に、翌年度のシンポジウムなど研究会開催に関する打ち合わせも実施している。 また、1年間を通じて、韓国語に堪能な研究協力者の大きな助力によって、漢字による検索では見つけることがやや難しい韓国語の文献の収集をすることにも成功している。 2025年3月には、研究分担者によって、おもに日本と中国に関する「辺境」、あるいは「境界」の施設に関する研究会を実施した。日本の東北地方と九州地方における「辺境」の実態と「辺境」政策に関する実証的な研究を積み重ねるとともに、中国の辺境支配についての検討も行うことができた。あわせて、次年度のシンポジウムに関する打ち合わせも行っている。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
3: やや遅れている
理由
研究会を実施することでテーマを深めるとともに、文献収集も進んだほか、韓国への踏査によって調査成果を得ることができたことは、大きな収穫であった。他方で、一国研究の進展は多くあったものの、本格的な比較研究のためにはまだ時間が必要であった。
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| 今後の研究の推進方策 |
8月~9月に研究会を実施して、シンポジウム開催のための準備を行う。あわせて、2月前半には、日中韓の研究者を集めた国際シンポジウムを仙台で開催する予定である。これによって、研究成果の公開を行いたい。これらの研究成果の書籍による刊行は年度を越えて行う予定である。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
研究分担者の1名が、年度後半に体調をしばしば崩したため、使用ができなかった。
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