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2022 年度 実施状況報告書

計測点群に基づく接合資料生成自動化と実石器組立手順可視化によるシステム開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K00998
研究機関岩手大学

研究代表者

今野 晃市  岩手大学, 理工学部, 教授 (90333476)

研究分担者 横山 真  岩手大学, 平泉文化研究センター, 客員准教授 (30603120)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード3次元計測点群 / 剥離面認識 / 接合資料
研究実績の概要

本研究の目的は,出土した石器を3次元計測した石器計測点群から,接合資料を自動的に生成するためのアルゴリズム開発とシステム構築を行うことである.令和4年度は,下記のサブテーマに関して研究を実施した.
(1)石器剥離面認識:申請者らが開発した3次元計測システムにて計測された石器剥離面認識手法を開発した.誤差を含む点群から,各点の法線ベクトルを主成分分析とボクセル解析に基づいて算出するアルゴリズムを開発し,意図する剥離面を認識することができた.その成果は,映像情報メディア学会が共同開催する国際会議 International Workshop on Advanced Image Technology 2023 で発表した.
(2)石器接合:石器接合手法は,先行研究により基盤ができているが,より複雑な形状マッチングを実現するため,剥離面間の部分マッチング手法を開発している.その成果は,芸術科学会主催 NICOGRAPH 2022 にて発表した.発表論文は,NICOGRAPH2022 の優秀論文賞(フルペーパー)を受賞し,高く評価された.
(3)研究成果の公表:システム制御情報学会誌 ”システム/制御/情報“ が,「文化財と情報技術」の特集を組むことになり,論文が招待され,本課題の一部の石器接合に関する論文を寄稿した.題目は,「石器計測に特化した3次元計測装置開発と石器接合処理自動化」である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通り,剥離面認識手法を開発した. また,首尾一貫して実行するシステム構築に向けて,接合部分のアルゴリズムを拡張し,より複雑な形状に対して実行可能な手法を開発している.

今後の研究の推進方策

令和5年度からは,計測から接合,組立手順,可視化情報構築まで,首尾一貫して実行するシステムを開発する.

次年度使用額が生じた理由

研究成果発表が次年度にずれ込んだため.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 石器接合に特化した3次元計測装置開発と石器接合処理自動化2022

    • 著者名/発表者名
      今野晃市, 千葉史,横山真
    • 雑誌名

      システム/制御/情報

      巻: 66 ページ: 244,249

    • DOI

      10.11509/isciesci.66.7_244

    • 査読あり
  • [学会発表] A Study on Automatic Flake Surface Segmentation of Stone Tools by Calculating Shape Features2023

    • 著者名/発表者名
      A. Amgalan, M. You, K. Konno:
    • 学会等名
      IWAIT 2023
    • 国際学会
  • [学会発表] 計測点群を用いた石器剥離面と接合資料表面の部分マッチング手法の検討2022

    • 著者名/発表者名
      高橋司,游 梦博,今野晃市
    • 学会等名
      NICOGRAPH 2022

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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