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2023 年度 実施状況報告書

シミ科未記載種の国内分布の実態調査と生態学的特徴に基づく防除方法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22K01008
研究機関独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所

研究代表者

島田 潤  独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 保存科学研究センター, アソシエイトフェロー (00910259)

研究分担者 渡辺 祐基  独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部博物館科学課, 研究員 (20825583)
小峰 幸夫  独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, アソシエイトフェロー (50791985)
佐藤 嘉則  独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 保存科学研究センター, 室長 (50466645)
木川 りか  独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部博物館科学課, 課長 (40261119)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードニュウハクシミ / 文化財害虫 / 分布調査 / 生態 / 新規防除方法
研究実績の概要

ニュウハクシミの飼育実験からニュウハクシミの生態の解明を進めている。その中で明らかになった点について論文にまとめて発表した。
ニュウハクシミの対処方法の開発としてピレスロイド系薬剤の有効性を試験した。ニュウハクシミの生態的な特徴を考慮したピレスロイド系薬剤の効果的な使用方法の検討も合わせて行った。
さらに昨年同様日本国内のニュウハクシミの分布調査も進めている。本種は発見当初から日本国内のかなり離れた地域から記録されており、すでに日本の広範囲に生息地を拡大している可能性があった。全国の博物館施設と連携して館のモニタリング調査時に捕まったニュウハクシミを対象に日本国内の分布調査を行っており、来年度も継続しつつ本種の日本の分布調査の結果をまとめる予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

おおむね当初計画通りに進行しており、成果も順調に上がってきている。

今後の研究の推進方策

来年度は当初計画通り研究成果の公表に力を入れていく予定である。それに伴い国内および国外の学会発表を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

成果の公表に充てる予定だった予算が予定より少なくなったため、次年度使用額が生じた。次年度に国際学会への参加を予定しているのでその予算に充てる予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 異なる温湿度環境におけるニュウハクシミの生存率の検討2024

    • 著者名/発表者名
      島田潤、小野寺裕子、 渡辺祐基、小峰幸夫、木川りか、佐藤嘉則
    • 雑誌名

      保存科学

      巻: 63 ページ: 131~138

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 残効性ピレスロイド系薬剤の使用によるニュウハクシミ対策の一事例2024

    • 著者名/発表者名
      渡辺祐基、島田潤、泉田絢子、佐藤嘉則、木川りか
    • 雑誌名

      保存科学

      巻: 63 ページ: 139~144

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Development and Reproduction of a Japanese Strain of Ctenolepisma calvum (Ritter, 1910) at Room Temperature2023

    • 著者名/発表者名
      Watanabe Hiroki、Shimada Megumi、Sato Yoshinori、Kigawa Rika
    • 雑誌名

      Insects

      巻: 14 ページ: 563~563

    • DOI

      10.3390/insects14060563

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] マダラシミおよびニュウハクシミに対するベイト剤の殺虫効果2023

    • 著者名/発表者名
      小野寺裕子、島田潤、渡辺祐基、小峰幸夫、木川りか、佐藤嘉則
    • 学会等名
      文化財保存修復学会第45回大会

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公開日: 2024-12-25  

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