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2023 年度 実施状況報告書

センサスデータを用いたオーストラリアにおける移民の地方定住に関する地理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K01070
研究機関立命館大学

研究代表者

花岡 和聖  立命館大学, 文学部, 准教授 (90454511)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワードオーストラリア / 移民 / 地方定住 / センサスデータ / 地理情報システム
研究実績の概要

本研究計画書においては,オーストラリアにおける地方圏の移民定住の実態について明らかにすべく,オーストラリアのセンサスデータを用いた分析と現地での調査を計画している。2023年度は,(1)移民の地方定住に関する定量分析の実施および(2)移民の地方圏への定住促進策のレビュー・予備調査を予定していた。
23年度の研究実績に関して,(1)オーストラリア・NT州での調査を実施し,現地大学での研究発表ならびに共同研究者らとの研究内容・研究計画に関する打ち合わせを行った。現在,海外からの新規流入移民の居住地選択について,移民の個人属性と移住先の地域属性を説明変数とした多変量解析までは完了している。23年度は,人口移動に関する多変量解析用のプログラムのコーディングを改善する作業と同時に,本研究成果を海外学術雑誌へと投稿すべく,継続して,共同研究者とともに英語論文としての投稿準備を進めている。(2)昨年度から継続した課題として,オーストラリアでは政権交代に伴う査証制度の検討が報告されており,地方圏定住を条件とした既存の査証制度の変更および今後の制度変更に関して,移民局HPや報道を中心に情報収集を進めてきた。並行してオーストラリアおよび地方圏定住に関する先行文献の整理を行った。上記(1)と含めて,23年度はオーストラリアの公的調査のオンラインシステムを活用し,直近の国勢調査データや社会調査データを用いた集計・分析に関する予備調査を実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

現地調査時期の調整や分析手法の改良などが必要となったため。

今後の研究の推進方策

次の現地調査に関しては,24年度下半期~25年度に実施する予定で調整を進めている。引き続き,移民の地方定住および定住率に関する論文投稿を優先的に進める。また直近に実施されたセンサスデータや社会調査を用いて,地方都市内の移民の居住地に関する調査をおこなう予定である。なお,データ利用や分析,現地調査に関してはオーストリアの大学研究者と連携を取りながら行える環境にある。

次年度使用額が生じた理由

海外での現地調査・論文投稿時期を変更したため。24年度中の海外調査の検討ならびに論文投稿に必要な英文校正・投稿料・印刷費に研究費を使用する計画である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (1件)

  • [国際共同研究] Charles Darwin University(オーストラリア)

    • 国名
      オーストラリア
    • 外国機関名
      Charles Darwin University
  • [学会発表] Mobile phone big data analysis and the COVID-19 pandemic2023

    • 著者名/発表者名
      Hanaoka,K.
    • 学会等名
      Northern Institute International Guest Seminar, Charles Darwin University, Australia

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公開日: 2024-12-25  

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