研究課題/領域番号 |
22K01082
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 在日ロシア語圏移住者 / 空間人類学 / 場所づくり / 住まい / 居住経路 / マテリアリティ / コミュニティ形成 / 社会統合 |
研究実績の概要 |
2023年度には東京の他、神奈川県と兵庫県にて在日ロシア語圏移住者を対象とした参与観察、インタビューを行い、家屋の活用と結びつく日露家庭によるDIY実践やアート活動、また地域の活性化・多文化化についてのデータを取得した。8月には、ハンブルク(ドイツ)にて移民地区などの調査、また、2月に、在日ロシア語圏移住者の多くの先代が来日する前に経由としたハルビン(中国)で調査を行った。また、これまでのデータ分析を続け、住居および転居をめぐるビジュアルエスノグラフィーのアプローチを洗練し、論文にまとめた(印刷中)。国際誌Housing, Theory and Societyで掲載された論文では、人類学の古典的概念をもとに新たなツールキットを提供し、移民集住地の理解を深めた。 さらに、在日ロシア語圏移住者に対する、ロシアによるウクライナ侵攻による影響について考察し、アート実践を取り入れた外国人墓地での調査を行った上で、論文を執筆する他、移民政策学会のシンポジウムとして、「政治変動とディアスポラー『帰れない』在日移民たちをめぐってー」という学術イベントを共同企画した。 9月にはカールスタード大学から共同研究者を短期受け入れし、ワークショップを開き、意見交換を行った。その結果、現在国際共著のプロジェクトを進めている。 学会発表は、国内では日本生活学会と移民政策学会、海外ではコンコルディア大学でのHome/Making Symposium、ハンブルク大学でのMigration Conferenceで実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
参与観察およびインタビューを順調に行い、学会発表と論文を通じ成果の公表ができ、また、今後の調査や研究者同士のコラボレーションのための機会を確保した。
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今後の研究の推進方策 |
住宅の建設やDIYリフォームに伴う実践の参与観察、インタビューを行う(神奈川県、長野県など)。また、オフライン/オンラインでのコミュニティ活動やエスニックビジネスなどを対象に移住者によるプレイスメイキング実践を引き続き調査し、移住者にとっての空間と帰属意識の関係・意味合いを検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
年度の切り替えに購入した書籍の請求が2024年4月に確定されたため。
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