• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

標識法と消費者行動:《需要者の認識》の関わる諸概念への実証的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 22K01276
研究機関一橋大学

研究代表者

井上 由里子  一橋大学, 大学院法学研究科, 教授 (60232568)

研究分担者 五所 万実  目白大学, 外国語学部, 専任講師 (10908677)
佐々木 通孝  鳥取大学, 研究推進機構, 准教授 (20814726)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード不正競争防止法 / 標識法 / 需要者アンケート / 社会調査 / 商標法
研究実績の概要

本研究の目的は、標識法の基本概念とされる「混同」「普通名称性」及び「セカンダリー・ミーニング」に係る《需要者の認識》について、学際的な研究領域である消費者行動論の知見を参照しながら実証的に解明し、学術的な基礎研究を深化させることにある。
研究実績については、「混同」「普通名称性」及び「セカンダリー・ミーニング」それぞれについて進捗した。具体的に概要を説明すると、
「混同」については、既に実施していた混同のおそれに関する需要者アンケートの未分析のデータの整理・分析を行い、狭義の混同だけでなく、広義の混同についても分析可能であることを明らかにした論文を公開することができた。さらに、追加分析を行い、取引の実情の影響に言及した論文を完成し、公開の準備をすることができた。「普通名称性」については、既に実施していた普通名称性に関する需要者アンケートの未分析のデータの整理・分析を行い、社会言語学的における言語変化に言及した論文の公開をすることができた。「セカンダリー・ミーニング」については、[Bednall, D. H., Gendall, P., Hoek, J., & Downes, S. (2012). Color, champagne, and trademark secondary meaning surveys: devilish detail. Trademark Rep., 102, 967.]など、先行研究のレビューを行い、来年度実施を予定している色彩を争点とした需要者アンケートの実施の準備を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

令和4年度は、既に取得済みのデータを整理・分析して論文として公開する計画であった。概ね計画どおりの進捗となっている。

今後の研究の推進方策

令和5年度は、引き続き既に取得済みのデータを整理・分析して論文として公開する予定である。加えて、セカンダリー・ミーニングに関して、高関与製品(高級ブランド品)の商品デザインを素材とする需要者アンケートの実査を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

本年度、需要者アンケートの実査の予備調査を予定していたが、来年度に持ち越したため差額が生じた。来年度は当該予備調査用に使用する予定。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] 標識関係訴訟における《需要者アンケート》(1) : 「混同のおそれ」に関する実証研究2022

    • 著者名/発表者名
      井上由里子,佐々木 通孝,五所万実,吉岡(小林)徹
    • 雑誌名

      知的財産法政策学研究

      巻: 63 ページ: 1,66

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 標識関係訴訟における《需要者アンケート》(2) : 「普通名称化」に関する実証研究2022

    • 著者名/発表者名
      井上由里子,五所万実
    • 雑誌名

      知的財産法政策学研究

      巻: 64 ページ: 197,241

    • オープンアクセス

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi