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2024 年度 実施状況報告書

規範の形成における「脅威」の役割―日独の反軍事主義の誕生ー

研究課題

研究課題/領域番号 22K01356
研究機関熊本大学

研究代表者

阿部 悠貴  熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(法), 准教授 (70588665)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード国際関係論
研究実績の概要

本年度は文献講読を継続しつつ、これまでの研究成果をまとめた学会報告を行った。5月にはグローバル・ガバナンス学会(立命館大学)にて「規範の論争とその帰結―日本とドイツの反軍事主義規範を事例に―」という報告を、10月には日独社会科学学会(ドイツ日本研究所)にて「Controversies over Japan's Pacifism in the Time of Security Policy Development: In Comparison with Germany」という報告を、12月には国際安全保障学会(同志社大学)にて「ドイツの反軍事主義規範の変容と持続」という報告を行った。これに加え日本国際政治学会ではこれまでの研究成果を踏まえた上で討論者を務め、合計四つの研究大会に参加した。
これらの学会報告をもとに、現在は冷戦後における日本とドイツの反軍事主義規範の持続と衰退に関する論文、プロテスタント教会の活動に注目し、西ドイツにおける再軍備反対運動を考察する論文を執筆中で、まもなく完成する予定である。
これまでは再軍備の時期における日本とドイツの議論を検討してきたが、新たに冷戦後の時代における考察に対象を広げることができた。より具体的には冷戦終結後、日本とドイツでは安全保障政策における活動領域が拡大しているが、両国の反軍事主義規範は存続しているのか、それとも変化・終息に向かいつつあるのか、という点を考察している。この点において新たな方向が見え有意義な過程であったと考える。

現在までの達成度
現在までの達成度

2: おおむね順調に進展している

理由

上記で触れたように複数の学会報告を行うことができ、順調に進展している。学内での委員長業務と重なりドイツでのフィールドワークが実施できなかったため、研究機関の延長を申請した。この点を除けば計画通りに進んでおり、加えてこれから複数の論文を完成させることができると考える。

今後の研究の推進方策

ドイツでのフィールドワークを実施する予定である。フライブルクにある連邦公文書館を訪問し、ドイツの再軍備をめぐる一次資料を入手したい。また冷戦後の時代における日本とドイツの反軍事主義規範について考察した論文を執筆中で早くに完成させたい。加えてた西ドイツにおける再軍備反対運動について、プロテスタント教会、市民運動、労働組合の議論をそれぞれまとめ、論文として完成させる予定である。

次年度使用額が生じた理由

本年度は学内での委員長業務と重なり、またそれが入試関連の業務であったため学内を長期間離れることができなかった。そのためドイツでのフィールドワークを実施できなかった。次年度はそのために使用する計画である。

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公開日: 2025-12-26  

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