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2024 年度 実施状況報告書

自由社会における暗黙知と信念:マイケル・ポランニーのプロフェッショナリズム

研究課題

研究課題/領域番号 22K01415
研究機関福井県立大学

研究代表者

今池 康人  福井県立大学, 経済学部, 准教授 (90935511)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
キーワードマイケル・ポランニー / 暗黙知 / 自生的秩序 / 学問の自由 / 専門家
研究実績の概要

前年度までと同様、マイケル・ポランニーの自由主義思想についての研究を行った。前年度に研究報告を実施できなかったことを鑑み、本年は2度の学会報告を行う。
5月、経済社会学会西部部会にて研究報告「マイケル・ポランニーの学問の自由」を行った。本報告はポランニーの自由主義思想における学問・研究について焦点を当てたものであり、ポランニーは市場に代表される社会における相互調節機能を重視するが、それは学問分野においても同様である。研究者たちは大学や学会といった科学的共同体を形成し、相互調節によってより良き結果が導かれる。それゆえ、国家や公衆による学問への介入は防がれなければならない。しかし、学問の自由を認められるためには研究者は国家や公衆から尊敬される存在でなければならない。研究者・大学は自身の権威・尊敬を維持するために常に公衆に訴えかけていかねばならない。
9月、経済学史学会関西部会において研究報告「マイケル・ポランニーの自生的秩序論における学問と政治経済」を行った。本報告は前述したポランニーの学問の自由だけでなく経済的自由、政治的自由を加え、3種の自由を比較することでポランニーの自生的秩序論の明確化を試みたものである。これら3種の自由を比較すると、全てにおいて専門家と公衆が区別されていることがわかる。ポランニーの思想では専門家は専門家間で、公衆は公衆間で相互調節を行う。このように、ポランニーの自生的秩序論は専門家秩序と公衆秩序の2重構造が念頭に置かれたものではないだろうか。
10月以降、これらの報告の論文化を行っている。これらの論文については2025年度に投稿予定ある。

現在までの達成度
現在までの達成度

3: やや遅れている

理由

当初の予定通り、平均して年に1回程度の学会報告を行うことに成功している。論文投稿数については不足しているが、学会報告を経て論文の作成も進んでおり25年度内には2本の投稿が予定されている。
当初予定されていた海外での書簡調査に関しては著作の執筆依頼や大学業務により行うことができなかった。しかし、執筆業務についてはほぼ終了しており、2025年度には実施可能と考えられる。
多少の遅れは見られるものの、25年度には当初の予定通りの研究が行われると考えられるため、(3)やや遅れている。とした。

今後の研究の推進方策

2025年度前半は前年度の研究報告2本を論文化し、投稿することを主目的とする。投稿先として1本は大学紀要、もう1本は報告学会への投稿を予定している。(共に査読あり)査読を通過した際は学内紀要については2025年度、学会誌については2026年度に掲載予定である。
また、シカゴ大学図書館への書簡調査を行う予定である。時期に関しては大学業務との調整により夏季休暇又は春期休暇中を予定している。
また、2026年度には課外学会での報告もしくは海外氏への投稿を計画している。そのため、2025年度後半からは英語論文の執筆を中心に活動を行う。内容は2024年度の経済学史学会報告「マイケル・ポランニーの自生的秩序論における学問と政治経済」を改良したものを英語化する予定である。

次年度使用額が生じた理由

本年度ではアメリカでの書簡調査が行えなかったため、その分の旅費やデジカメの購入費分の次年度使用が発生した。この次年度使用額は2025年度夏季休業または春季休業期間内での書簡調査に使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] マイケル・ポランニーの学問の自由2024

    • 著者名/発表者名
      今池康人
    • 学会等名
      経済社会学会
  • [学会発表] マイケル・ポランニーの自生的秩序論における学問と政治経済2024

    • 著者名/発表者名
      今池康人
    • 学会等名
      経済学史学会

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公開日: 2025-12-26  

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