研究実績の概要 |
ジェシー・ノーマン『アダム・スミス―共感の経済学』村井章子・訳 (早川書房、2022年) についての書評を、『公明新聞』(2022年5月16日号) に発表した。7月10日には、「アダム・スミスとキリスト教神学―同情と義務感を中心に」と題する研究報告を、オンラインで開催された近代英国哲学とキリスト教神学研究会で行った。 8月31日には、‘National Defence and Commercial Civilisation in Adam Smith’と題する研究報告を、ケンブリッジ大学のフィッツウィリアム・コレッジで開催された英国経済思想史学会 (The UK History of Economic Thought Society, THETS) の第52回大会で行った。アダム・スミスが『国富論』(1776年) において、「立法者の科学」と定義した「ポリティカル・エコノミー」の役割をどのように想定していたのかを、18世紀英国の現実の文脈の中で明らかにするという研究目的を、部分的に達成することが出来た。 年度末の3月には、「ICU-ISSP Conference, International Christian University, Tokyo, March 25-26, 2022」と題する国際学会報告を、『イギリス哲学研究』第46巻に発表した。この国際学会で報告したアダム・スミスにおける国防のポリティカル・エコノミーについての論文が、‘The Political Economy of National Defence in Adam Smith’と題してThe Journal of Scottish Philosophyに掲載予定である。
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