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2023 年度 実施状況報告書

株価・金利・為替・ビットコインの変動要因の推定・検定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K01423
研究機関大阪大学

研究代表者

谷崎 久志  大阪大学, 大学院経済学研究科, 教授 (60248101)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
キーワードVolatilioty / COVID-19 / ESFG
研究実績の概要

次の2本の論文が学術雑誌に掲載された。
(1) Z. Lu and H. Tanizaki (2023) "The response of gold to the COVID-19 pandemic", Studies in Economics and Finance, Vol.40, No.5, pp.859-877.
(2) A. Saito and H. Tanizaki (2024) "Volatility and returns of ESG indices: Evidence from Japan", SN Business & Economics, Vol.4, No.34.
(1)では,Stochastic volatility(SV)モデルを用いて,日次の金の収益率とその変動がコロナの経済状況にどのように影響を与えるかを分析したものである。結論としては,コロナの感染者数の増加は金価格の変動に影響を与える(すなわち,リスクが増大する)となった。さらに,リスクは低所得国より高所得国に大きな影響があることが示された。高所得国の方が金市場(ファイナンス市場)が発達しており,そのため,影響を受けやすいと考えられるだろう。(2)については,Fama-French factorモデルに基づいたSVモデルを利用して,ESG(環境・社会・ガバナンス)に力を入れている企業はリスク回避的であることを日次データを用いて示した。さらに,コロナのような社会不安に対しても,ESGに力を入れる企業はリスクに対して対応力が優れているという結論となった。
さらに,付随的な成果としては,教科書『計量経済学』(谷崎・溝渕著,新世社,2023年)を出版した。特徴としては,上記の研究成果の1部分を実証分析の例として教科書取り入れ,最新の研究成果を教育にも活用することができている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

十分な研究成果が上がっている。しかも,研究報告を通して啓蒙的な活動も行っている。

今後の研究の推進方策

今後も今年度と同様に研究を遂行する予定である。特に,次年度は推定方法の開発も行うことを考えている。同時に,応用例として,株価やビットコインなどの実証分析を行う。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Volatility and returns of ESG indices: evidence from Japan2024

    • 著者名/発表者名
      Saito Amane、Tanizaki Hisashi
    • 雑誌名

      SN Business & Economics

      巻: 4 ページ: -

    • DOI

      10.1007/s43546-024-00627-4

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The response of gold to the COVID-19 pandemic2023

    • 著者名/発表者名
      Lu Zhaoying、Tanizaki Hisashi
    • 雑誌名

      Studies in Economics and Finance

      巻: 40 ページ: 859~877

    • DOI

      10.1108/SEF-05-2023-0258

    • 査読あり / 国際共著
  • [図書] 計量経済学2023

    • 著者名/発表者名
      谷崎久志・溝渕健一
    • 総ページ数
      304
    • 出版者
      新世社
    • ISBN
      978-4-88384-370-1

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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