• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

公営スポーツ施設の役割についての実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K01506
研究機関駒澤大学

研究代表者

斉藤 都美  駒澤大学, 経営学部, 教授 (00376964)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード公共財 / 外部性 / スポーツ施設 / プール
研究実績の概要

今年度は以下の3点に取り組んだ。
第一に、データベースを構築した。当初、電話帳データベースを用いたデータを購入・利用していたが、施設のカバー率が低く、分析に使えないことが判明した。そこで文部科学省が『社会教育調査』として実施している統計の個票データを申請した。このデータはプール施設のカバー率が高く、利用者数やプール面積などの属性も含まれ、より幅広い分析が可能であるため、こちらのデータを利用することとした。入手までに半年程度を要したが、入手後に重複データ等の整備を手作業で実施したうえで、住所を緯度経度に変換するなどの加工を加え、今年度末時点で統計ソフトに読み込み可能な状態のデータベースが構築できた。
第二に、地理空間データを扱うための統計ソフトの習得に努めた。地理空間データを扱う十分な経験を持たないため、RやQGIS、ArcGISなどのソフトウェアを動かしつつ、施設の立地を地図上にプロットしたり、他の情報をレイヤーとして重ねたり、人口密度などとの相関を分析する空間計量経済学の手法などについて学んだ。
第三に、関連文献のサーベイを実施した。具体的には、私的財と公共財の役割分担を実証的に分析した研究と、スポーツ施設の立地についての研究論文を幅広くサーベイした。前者については先行研究が多くないことが判明したが、後者については多くの研究蓄積が存在し、手法的に参考にできるものが多く存在することがわかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度はデータベース構築まで達成することができ、分析のための土台を整えることができた。また地理空間データを扱うための統計手法についても学習し、次年度以降の分析の方向性を定めることができた。

今後の研究の推進方策

今後は整備したデータベースを用いて、統計分析を実施する。具体的には『社会教育調査』の個票データにもとづく全国プール施設データを用いて、民間プール施設と公営プールの属性の違いや立地の違いについて分析し、公営プールが公共財としての役割を適切に果たしているかどうかを検証する。分析結果がまとまり次第、研究結果をまとめて論文執筆にとりかかる。

次年度使用額が生じた理由

使用額が予算を超えない範囲で試用した結果、58円の若干の次年度使用額が発生した。

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi