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2023 年度 実施状況報告書

「社会的距離」を考慮した、実験による税制改革がもたらす寄付行動の変化の検証

研究課題

研究課題/領域番号 22K01528
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

金 栄録  兵庫県立大学, 国際商経学部, 講師 (30943609)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード寄付行動 / 実験経済学
研究実績の概要

政治的傾向と寄付行動に関しての実証結果を韓国の共同研究者と英文査読誌Review of Socionetwork Strategiesにに掲載した。
寄付者と慈善団体の間での慈善団体の行動に関する情報の非対称性が寄付市場に与える影響を経済実験 で検証した結果を行動経済学の第17回大会プロシーディングスを加藤と掲載した。実験の結果,寄付者の意思決定時に慈善団体の行動が明らかになっている慈善団体が先手で意思決定する処置と比較して,慈善団体の 行動が明らかでない 寄付者が先手で意思決定をする処置は寄付者の平均寄付額を高めるが,受領者の平均ペイオフを高めない.したがって, 情報の非対称性のもとでは,寄付が受領者のペイオフを高めないという意味で非効率となる可能性があることを示した。プロシーディングスの研究を発展して、ワーキングペーパーを発行した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

前年度の予備実験を改善して、10月10日から16日まで、関西大学ソシオネットワーク戦略研究機構で、200人規模で経済実験を実施した。その結果を、RISS・KUAS共催ワークショップで発表して、フィードバックを貰った。

今後の研究の推進方策

実験の結果をデータ分析して、ワーキングペーパーを作成、海外の寄付に関する学会に応募する予定である。学会でのフィードバックで、追加実験を実施する可能性がある。追加的に、論文のテーマを拡張して、SDGsに関しての含意がある経済実験を企画して国際的に実施する予定である。

次年度使用額が生じた理由

寄付に関するアメリカの学会への発表に応募したが、為替レートを考慮して、次年度に留保した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Patron?Dictator Game:寄付者と慈善団体間の情報の非対称性に関する経済実験2024

    • 著者名/発表者名
      加藤 大貴、金 栄録
    • 雑誌名

      行動経済学

      巻: 16 ページ: S5~S8

    • DOI

      10.11167/jbef.16.S5

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] The Impact of Changing Political Positions on Charitable Donations: A Case Study of a Political Scandal in South Korea2023

    • 著者名/発表者名
      Kim Youngrok、Jung Hoyong
    • 雑誌名

      The Review of Socionetwork Strategies

      巻: 17 ページ: 145~154

    • DOI

      10.1007/s12626-023-00141-3

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] Tax system, Opt-in and Image concern in Philanthropic Behavior2023

    • 著者名/発表者名
      金栄録
    • 学会等名
      RISS・KUAS共催ワークショップ

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公開日: 2024-12-25  

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