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2022 年度 実施状況報告書

日本の人事管理における研究と実践の関係性の推移:体系的文献レビューを通じた検討

研究課題

研究課題/領域番号 22K01650
研究機関神戸大学

研究代表者

江夏 幾多郎  神戸大学, 経済経営研究所, 准教授 (00508525)

研究分担者 余合 淳  南山大学, 経営学部, 准教授 (50736808)
田中 秀樹  同志社大学, 政策学部, 准教授 (90567801)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード研究と実務の乖離 / 人事労務管理 / レリバンス問題 / 体系的文献レビュー / 産学連携
研究実績の概要

本研究では,まず,人事管理における研究と実践の間のずれや断絶の実態について,計量的分析を通じて明らかにする。特に,研究と実践の双方の領域における公開された言説に関して応募者が構築したデータベースを対象に,近年の人事管理研究で普及しつつある体系的文献レビューを,計量書誌学的な手法を取り入れつつ実施する。その上で,日本の人事管理実践における研究知の受容のあり方,研究者と実践家および研究知と実践知の関係性について,日本の人事管理の研究者と実践家を対象とした質問票調査を通じて明らかにする。

日本の人事管理における理論と実践のギャップを実証的に解明する研究例は過去になく,人事管理のみならず産学の関係性についての社会的多様性を理解する一助となる。昨年度は,こうした観点に立ち,研究と実践のずれや断絶に関する先行研究を渉猟し,問題提起的な論文を執筆した。この論文では,アメリカと日本における,実務への影響をなんらかの形で意図されるこの100年ほどに執筆されたさまざまな文献のうち,代表的であると思われるものを特定し,その内容が紹介された。その上で,研究と実際んのギャップ,とりわけその実態とありうる背景について,先行研究に基づきつつ,筆者独自の見解を提起した。

また,こうした取り組みについて,研究代表者の海外での長期出張の機会を利用し,海外の研究者と意見交換し,どういう点に本研究の独自性があるか,再確認を行なった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

これまでの研究との継続性の中で論文一本を執筆した。

今後の研究の推進方策

日本の人事管理の研究者と実務化を対象にした質問票調査の枠組みを立案し,実施する。

次年度使用額が生じた理由

2023年1月30日より5月11日まで研究代表者が行ってきたイギリス(オックスフォード大学)での出張のための費用のうち,2023年度分に充てるため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 人事管理における研究と実務の関係性: 架橋を目指す研究が達成してきたもの,しきれなかったもの2023

    • 著者名/発表者名
      江夏幾多郎
    • 雑誌名

      RIEB Discussion Paper Series

      巻: DP2023-J02 ページ: 1-36

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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