研究課題/領域番号 |
22K01658
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
清水 勝彦 慶應義塾大学, 経営管理研究科(日吉), 教授 (50579935)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 本社 / 経営企画部門 / 人事部 / 人的資本 |
研究実績の概要 |
日本企業の本社(経営企画部門及び人事部門)の実態と強化の方向性を明確にすることが本研究の全体テーマである。 本年度は、(1)一昨年から取り組んできた本社経営企画部に関する研究をさらに進めることに加え(2)昨年来行ってきた人事部および人材育成に関するデータを収集、分析するだけでなく、Human Resource management及び Strategic Human Resource Managementに関する多くの論文を読み込み、それをベースに日本で注目を浴びる「人的基本経営」およびそこでの人事部やCHRO(Chief Human Resource Officer)の役割を学術的並びに実務的に検討を開始した。
そうした中で人事部関係については2つの論文を完成させることができた。AIB(Academy of International Business)年次総会およびAOM(Academy of Management)年次総会それぞれに投稿をし、AIBでは”Talent Management in the Context of Japan:A Strategy Implementation Perspective”がアクセプトされ2024年7月に発表予定である。AOMでは残念ながら人事部に関する論文はアクセプトされなかった。今後さらに深掘りをし、来年の発表に向けてさらに研究を深めている。
また、経営企画部に関する研究については昨年はAOMで発表はかなわなかったが、さらにブラッシュアップを重ねAOMに投稿し“The effects of corporate staff: A missing element in the research on startegic decision making”がアクセプトされ2024年8月の総会で発表予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナで様々な作業が遅れていたが、本年は特に研究論文のベースになる先行研究の徹底的な読み込みと、これまで集めたデータ分析をさらに深め、ブラッシュアップすることで、新たな論文を2本作成できただけでなく、昨年度作成した論文に関しても国際学会(AOM)で採択されるだけのクウォリティにまでもっていくことができた。
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今後の研究の推進方策 |
経営企画部門に関する論文については、AOMでの発表並びにそこでのフィードバックをもとに世界的トップ学術誌(Academy of Managment Journal 等)への投稿を進めていく予定である。また、その過程で、データ提供に協力いただいた企業との連携や協業も検討していきたい。
人事部および人的資本に関しても同様にAIB発表並びにそこでのフィードバックをもとに世界的トップ学術誌(Academy of Managment Journal 等)への投稿を進めていく予定である。また、人的資本に関する論文に関してはもう1本、AOMに投稿して採択されなかったものがあるが、経営戦略から見た人事ということで、既存の枠組みには当てはまらない分、レビュアー(HR)にとってはあまり理解されなかった感がある。今後こうした点についてさらに検討を加えるだけでなく、Journal of Management Studies では2025年3月締め切りの Special Issue on Interdisciplinarity in Management Research: Premises, Promises, and Pitfallsへの公募が発表されており、これを1つのターゲットとしてさらに研鑽を積みたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナの影響で、全体として支出が後ろ倒しになっており、今後は当初予定した国際学会への参加、データのさらなる収集・ブラッシュアップなどより研究テーマの深掘りなどに費用を充当していく予定である。また、複数の国際学会での発表が決まっており、そこでの発表およびフィードバックを踏まえ、国内学会への参加や他研究者との共同作業などさらなる可能性の探索も検討していきたい。
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