研究課題/領域番号 |
22K01662
|
研究機関 | 東京経済大学 |
研究代表者 |
小山 健太 東京経済大学, コミュニケーション学部, 准教授 (50645025)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
|
キーワード | 異文化マネジメント / エンプロイ―・ボイス / 心理的安全性 |
研究実績の概要 |
令和4年度は、当初の研究を若干変更して、国内での仮説検証型調査(アンケート調査)に取り組んだ。その分析結果を「エンプロイー・ボイスに対する心理的安全性の効果の再検討: ダイバーシティ信念の視点から」として取りまとめ、2023年6月開催の「2023年度組織学会研究発表大会」で発表できることになった。本発表では異文化マネジメントの理論を直接は活用していないものの、分析結果からは異文化マネジメント研究とエンプロイ―・ボイス研究を統合的に検討するうえで有益な示唆を得ることができた。 また、著名な国際学術誌のPaper Development Workshop (PDW)への参加が認められた(Academy of Management Journal:2023年4月15日開催、Asia Academy of Management/Asia Pacific Journal of Management:2023年2月28日開催)。PDWに参加できたことによって、世界的に高名な研究者から極めて有益なフィードバックを得ることができ、本研究課題のリサーチフレームワークの質を向上させることにつながった。 本研究課題は異文化マネジメント研究とエンプロイ―・ボイス研究の統合を図るという挑戦的なものであるが、このように1年目に一定の成果を出すことができ、また国際的な学術コミュニティでのコミュニケーションもとれたことで、2年目以降の研究活動に大いに資する活動に取り組むことができた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初は令和4年度に探索的調査を実施する予定であったが、先行研究レビューが想定よりも順調に進んだため、国内での仮説検証型調査(アンケート調査)を先行して実施した。その結果、令和5年6月開催の学術大会(国内)で発表することが決まった。そのため、全体としては、おおむね順調に進展している状況である。
|
今後の研究の推進方策 |
令和5年度は、日本企業の海外現地法人で働く現地社員と日本人上司(駐在員)への探索的調査を実施できるように検討を進める。
|
次年度使用額が生じた理由 |
当初は海外調査を予定していたがコロナ禍のため実施できなかった。また、当初は予定していなかった国内での仮説検証型研究(アンケート調査)を先行して実施した。これからの研究活動の変更により、結果として予算が余り次年度使用額が発生した。 次年度使用額については、海外渡航の費用などに充当する予定である。
|