研究実績の概要 |
令和4(2022)年度においては,筆者がこれまでに取り組んできた研究の成果(藤岡 豊(2021)『生産技術システムの国際水平移転─トランスナショナル経営の実現に向けて─』有斐閣)が,2021年度日本経営学会賞(著書部門)を受賞することになった。その受賞を受けて,筆者は令和4(2022)年9月4日に開催された日本経営学会第96回大会学会賞セッションにおいて「生産技術システムの国際水平移転─トランスナショナル経営の実現に向けて─」と第する研究報告を行った。さらに,拙書の内容を紹介する論文を2022年10月に『日本経営学会誌』(第53号,2023年6月発行予定)に寄稿した。 また,筆者と上林憲雄教授(神戸大学)が共著で執筆した論文(Fujioka, Y. and Kambayashi, N. (2022) Learning by teaching technological knowledge: conceptual skill development in Japanese overseas subsidiaries, SN Business & Economics, 2(9), Article No. 125, pp.1-32, https://doi.org/10.1007/s43546-022-00307-1.)が公刊された。この論文では,教育学の領域において使われていた「Learning by teaching」の概念を援用して,上記の拙書の内容を解釈し直し,「教えることの効果」を明らかにした。当該論文へのアクセスは,令和5(2023)年5月4日現在,1,987を数えている。 以上のように,令和4(2022)年度においては,筆者が令和3(2021)年度までに取り組んできたた研究の成果が社会において高い評価を受けることになり,急遽,その成果を社会にいっそう敷衍するための研究実績を積み上げた。
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