研究課題/領域番号 |
22K01697
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
鈴木 智之 名古屋大学, 経済学研究科, 准教授 (00880569)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | パーソナリティ / 産業組織 / ビッグファイブ / 人的資源管理 / 採用選抜 |
研究実績の概要 |
本年後の研究成果の発表ならびに公刊は,概ね順調であった。 学術論文として,国内学術雑誌からの招待論文1編,国内学術雑誌の査読付きショートレター論文1編の計2編を公刊することができた。前者の招待論文は国内の研究雑誌の中で最も権威がある代表的学術雑誌の一つとされており,国内の多くの研究者に対して先端的な成果を示すことができた。後者の査読付きショートレター論文は,本研究課題が属するパーソナリティ研究分野における代表的学術雑誌であり,関連する近接分野の数多くの研究者に対して成果を示すことができた。 図書として,学術書単著1冊,共著1冊の計2冊を出版することができた。単著書は,国内の業界団体における受賞対象作(日本の人事部「HRアワード2022 書籍部門」入賞)となり,研究者だけでなく実務家にも広く成果を示すことができた。 学会発表として,1回の国内学会で発表(共著)を行った。全国大会での発表であり,オンラインで開催されたことで参加者が多く,国内の研究者に対して広く成果を示すことができたものと考える。また,学会の研究部会を1回企画し,開催することもできた。 備考として,業界専門誌への寄稿3編,大規模な業界専門団体での講演2回を行った。本研究課題は学術研究は当然のことながら,産業組織を研究場面とするものであることから,実務家との意見交換と啓蒙ができたことの成果は大きく,今後の研究発展への示唆を数多く得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度の研究成果を社会に出す過程で,実業界との議論機会を多く得ることができた。そのため,特定の日本企業を調査対象に設けることができ,調査データの収集が進み,それが多くの研究成果の基礎になった。同時に,当初の研究実施計画において,今年度から来年度にかけて実施予定としていた,無作為抽出による大規模な社会調査は現在準備を進めており,来年度に調査を実施できる見込みであることから,現在までは概ね順調に進捗していると言える。なお,今年度に支出を予定していた外部調査会社への調査委託費は執行しなかったが,上述の日本企業の調査データが先行的に取得できたことによって,研究成果創出上の問題がなかったことによるものである。来年度およびその次の年度において執行し,データの厚みを増やす予定である。今年度は,それらの分析や調査に用いる理論研究にも力を注ぎ,欧米における先端的な解説を行っている図書の購入を行った。今年度の理論研究の成果は,まだ確定していないものの,来年度に学術論文および図書として公刊できる可能性が見えている。
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今後の研究の推進方策 |
今後については,学術論文や書籍などの刊行物を通した研究発表の機会を多くする。来年度は,日本企業を対象とした調査データを追加できる見込みであり,刊行物の成果に反映する。さらに,来年度実施予定の無作為抽出による大規模調査の結果ともあわせて,刊行物によって広く研究者だけでなく実業界にも提言を行っていく予定である。加えて,学会発表や業界専門団体での講演も積極的に行う予定である。 研究実施計画において本年度に予定していた外部調査会社への調査委託について,現在までの進捗状況の欄に記した通り,それに代替するデータが特定日本企業から取得できたことによって,本年度は執行しなかった。そのため,次年度への繰越額が発生したが,次年度以降の無作為抽出による大規模調査の計画を現在立案しており,当該繰越額は,その大規模調査に関する外部調査会社への調査委託費に主に充当して研究を推進する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初の研究実施計画で予定していた,外部調査会社への調査委託費について,他のデータソース(特定日本企業からのデータ取得)ができたことから,データ取得を今年度中に行う必然性がなくなったため,執行しなかった。来年度以降に当該調査委託を行う予定で現在検討しており,使用を予定している。
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備考 |
上記の業界専門誌への寄稿3編に加えて,大規模な業界専門団体での講演を2回行った。名古屋大学キタン会基調講演『人材を選ぶ・採る科学の最前線』,中部生産性本部中部マーケティング協会基調講演『優秀人材を獲得できたA社とできなかったB社の決定的な違い』。また,国内研究会の部会企画も1回行った(日本労務学会2022年度中部部会)。
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