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2023 年度 実施状況報告書

種のサステナビリティと収益性のジレンマを解決する変革的ラグジュアリー要件の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K01761
研究機関一橋大学

研究代表者

山下 裕子  一橋大学, 大学院経営管理研究科, 教授 (90230432)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード真珠養殖 / サステナビリティとコモンズ / 養殖真珠 / Actor Network Theory
研究実績の概要

【実施内容】(1)事例研究(4件):①相島パールの事例、②大分の事例、③対馬ブルーの事例④石垣島黒真珠の事例。①と②に関して、詳細なデータを集め、過去の海外学会での発表をもとに、最終的な理論化の段階である。③と④については、データ収集と第一次インタビューを終えているが、理論化を進めて、追加的調査を行う必要がある。④に関しては、神戸本社で調査を行っている。(2)理論研究:①4つの事例に関しての理論的なドメインが、アクターネットワーク理論、取引制度理論、デマーケティング理論と、複数に及んでいるため、その整理と統合を行う。②「種のサステナビリティ」という概念を、遺伝子研究も踏まえた生物学の観点から見て概念的な問題がない形に昇華させる必要があり、そのための理論化のために、専門家の意見を求めている。2023年11月には、伊勢志摩で開催された「真珠シンポジウム」に参加し、自然科学の領域でのゲノム研究等のインプットを行った。(3)量的調査に関しては一部真珠振興会等が中心となった同様の調査が行われたため、その結果を踏まえ、追加的調査の可能性を検討する。
【成果】前年度に行った学会報告の結果を踏まえて、再レビューを行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

【予定通り】事例研究:①相島パールの事例、②大分の事例、③対馬ブルーの事例④石垣島黒真珠の事例。①と②に関して、詳細なデータを集め、過去の海外学会での発表をもとに、論文を執筆中。最終的な理論化の段階である。
【やや遅れ気味】③と④については、データ収集と第一次インタビューを終えているが、理論化の作業に時間を要しており、コアにする理論的な研究のレビューを再構成中である。理論的フレームワークを再構成した上で、追加的インタビューと資料収集を行う予定である。
【再構成の必要あり】(1)理論的研究に関しては、「種のサステナビリティ」という概念を、遺伝子研究も踏まえた生物学の観点から見て概念的な問題がない形に昇華させる必要があり、そのための理論化のために、専門家の意見を求めている。2023年11月には、伊勢志摩で開催された「真珠シンポジウム」に参加し、自然科学の領域でのゲノム研究等のインプットを行った。
(2)量的調査に関しては一部真珠振興会等が中心となった同様の調査が行われ、その結果を踏まえて、追加調査の方式を検討中である。

今後の研究の推進方策

事例研究:①相島パールの事例、②大分の事例、③対馬ブルーの事例、④石垣島黒真珠の事例。①と②に関して、論文を完成させ投稿する。③と④については、2023年度は、理論研究を行い、研究枠組みの立て直しを行ったため、追加的な資料収集を行う。
量的調査:外部のデータソースに関して、二次的情報から導出できる分析を検討する。

次年度使用額が生じた理由

2023年度に実施する予定であった追加的インタビューが、理論的研究による研究の再構成作業のため、実施できなかったことから、2024年度夏に実施をしたいと考えている。

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公開日: 2024-12-25  

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