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2022 年度 実施状況報告書

現代資本主義社会における労働者協同組合の役割と経営課題

研究課題

研究課題/領域番号 22K01859
研究機関駒澤大学

研究代表者

松本 典子  駒澤大学, 経済学部, 教授 (90453563)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード協同組合 / 労働者 / アソシエーション / ガバナンス / 組織論
研究実績の概要

本研究は、現代資本主義社会における格差や貧困問題などの解決に取り組む労働者協同組合(労協)を研究対象とし、労協とは何かについて協同組合研究やアソシエーション研究をはじめとするさまざまな先行研究を踏まえて再検討し、①理論的研究、および、②「アソシエイトした労働」を実践する各種団体へのインタビュー調査による実証的研究の方法から、現代資本主義社会における労協の役割(社会的な位置づけ・存在意義)を明らかにした上で、労協の経営課題を考察することにある。2022年10月1日に労働者協同組合法が施行したものの、経営学的視点から労協を研究した書籍や学術論文は非常に少ないことから、当該研究を取りまとめることは、今後の協同組合研究に貢献するものと考えられる。
当該年度は、①の理論的研究については、協同組合の先行研究を踏まえて、アソシエーション研究、また経営学、社会学、政治学、社会教育学などの文献収集を行った。②の実証的研究については、「アソシエイトした労働」に関する動向調査として、ワーカーズ・コープセンター事業団の各事業本部や日本労働者協同組合連合会の加盟組織などにインタビュー調査を行い、その団体の成り立ちや活動内容から資本主義社会の内から発展するアソシエーションとしての特徴を見出す作業を行った。
当該年度は、労協の動向調査を中心に行ったため成果をあまり公表できなかったが、次年度は当該年度に得た情報を踏まえて学会報告をしたり論文を執筆することで、他研究者からのフィードバックを受けて研究内容をより深化させる予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

交付申請書に記載したとおり、当該年度は、理論的研究については、協同組合の先行研究を踏まえて、アソシエーション研究、また経営学、社会学、政治学、社会教育学などの文献収集を行うことができた。実証的研究については、「アソシエイトした労働」に関する動向調査として、ワーカーズ・コープセンター事業団の各事業本部や日本労働者協同組合連合会の加盟組織などにインタビュー調査を行い、その団体の成り立ちや活動内容から資本主義社会の内から発展するアソシエーションとしての特徴を見出す作業を行うことができた。

今後の研究の推進方策

次年度も理論的研究と「アソシエイトした労働」に関する動向調査を続けながら、その研究結果を踏まえて、ワーカーズ・コープおよびワーカーズ・コレクティブの理事や事務局員、新たに労働者協同組合法によって設立された労協、そして協同組合研究者に対して労協の現状に関するインタビュー調査を継続的に実施し、労協が抱える経営課題を明らかにする。5月および9月に学会報告を予定しているので、他研究者からのフィードバックも受けて研究内容をより深化させたい。

次年度使用額が生じた理由

当該年度に予定していた1件のインタビュー調査について、他の調査との兼ね合いからうまく日程調整ができなかったため次年度使用額が生じた。その後、2023年4月にインタビュー日程を組み込むことによって、当該年度の使用額は使用することができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 市民の自立・自律と労働者協同組合(座長解題)2022

    • 著者名/発表者名
      松本典子
    • 学会等名
      日本協同組合学会第42回大会公開シンポジウム
  • [学会発表] 日本における労働者協同組合の経営課題ー労働者協同組合法の施行を踏まえて2022

    • 著者名/発表者名
      松本典子
    • 学会等名
      日本経営学会(関東部会)

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公開日: 2023-12-25  

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