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2023 年度 実施状況報告書

性分化疾患と医療介入――逸脱の増幅と当事者のライフコース

研究課題

研究課題/領域番号 22K01929
研究機関北九州市立大学

研究代表者

入江 恵子  北九州市立大学, 文学部, 准教授 (10636690)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードインターセックス / 性分化疾患 / ライフコース / 逸脱研究 / ジェンダー研究
研究実績の概要

本年度は、航空券の高騰とスケジュールの都合が合わず、前年度に引き続き調査のために渡航することが叶わなかった。そのため、当初計画していた当事者グループのイベント等での参与観察と現地での聞き取り調査を行うことができなかった。しかしながら、5月に行われた当事者限定のミーティング(パリ開催)に参加することができ、コロナ以降の新しい当事者運動の動向について情報を得ることができた。また、今後の調査についての打ち合わせを行うことができた。その他、インターネット上で開かれたオンラインミーティングや学会にも参加が許され、最新の当事者運動における成果について情報収集を行うことができた。また、2023年度から採択された新しい研究に引継いで調査を進めるために、オンライン上で新たな人脈を獲得することができた。特にこれまでコンタクトのなかった英国南部のインターセックス当事者や研究者とつながることができ、将来的に共同研究を行う可能性について話し合うことができた。
また、元々計画していた文献調査については、主にインターセックス当事者、研究者によって書かれた書籍を渉猟し、傾向として主流の語りから外れる、いわば個別の語りが中心となっていることが明らかになった。書籍の他にはインターネット上での活動が増加していることも明らかになった。具体的にはInstagram、Facebook、Twitterに加えて今回新たにTikTokでの活動がさかんなことが明らかになった。これらについては新たな文献調査と隣接領域研究を参照することが必要である。今後の課題としたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

初年度から計画しているオーストリアでの参与観察と聞き取り調査が実施できていないことから「遅れている」とした。

今後の研究の推進方策

最終年度ではあるが、1年延長し、これまでに計画していた調査を進める。また、失われてしまったコンタクトも多く、それらの再構築を図るとともに、新しく得られた調査協力者への聞き取り調査を行うことに注力する。

次年度使用額が生じた理由

コロナによる影響により海外渡航調査が予定通りに進まなかったため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] HIV/AIDSのスティグマによるコミュニケーションの困難を乗り越える――薬害HIV感染 被害者である早坂典生氏の生活史から2023

    • 著者名/発表者名
      入江恵子、早坂典生
    • 学会等名
      第37回日本エイズ学会学術集会・総会

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公開日: 2024-12-25  

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